活動日誌-活動日誌

【18.02.25】 第8回「学校統廃合と小中一貫教育を考える」全国交流集会in愛知(2月18日)参加報告

「これでいいのか! 学校統廃合 小中一貫教育 地域こわし」

 全体会
1、開会挨拶 榊達雄実行委員長(名古屋大学名誉教授)
 全国的に小中一貫校の制度化等によって学校統廃合が急速に進められている。
背景は、総務省が「公共施設等総合管理計画」(財政効果)、文科省が「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引き」(おおむね1時間以内の通学時間の基準)「義務教育学校」(教職員の定数減の効果)を出し、学校統廃合を求めている。
 学校教育において、子ども中心、地域住民の協力が不可欠であり、小中一貫校が学校教育を豊かにするのか、論議して欲しい。
 学校統廃合によって、地域から小学校・中学校がなくなった場合、その地域のコミュニティをこわすことになる。
 学校統廃合が教職員数の削減を進める事は明らか。

2、基調報告:学校統廃合と小中一貫校の全国情勢
山本由美さん(和光大学教授・全国ネットワーク事務局代表)
*増加する統廃合、「経済財政諮問会議」の工程表に書かれている。(①ダウンサイジングの基づく教育予算の縮小、②エビデンスに基く教育予算の効率的な配分)
*「公共施設等総合管理計画」の中で、交付税・地方債で誘導している。
*義務教育学校の増加は鈍い。推進にボス支配。多くの紛争化。中1ギャップの根拠なし。
*学校運営協議会の設置。コミュニティスクール。
*高校統廃合
*子どもの発達にとって小中一貫教育は教育的効果が検証されていない。
*保護者・住民の共同が対抗軸になる。

3、パネルディスカッション “子ども・地域・住民にとって、学校とは何なのか”
パネラー報告1 門脇厚司さん(茨城県・つくば市教育長)
①つくば市の小中一貫教育のこれまでとこれから
とんでもない事をしてくれた。今後検証を行っていく。「学校等適正配置計画」の見直しと「教育大綱」の策定を行う。
②世界の明日の教育の実現に向けて
「善き生の実現能力」と「社会力」を育てる事を軸に、互恵的協働社会の再現に向けた教育改革を開始する。
地方公務員と違いは、私は研究者との事が印象的だった。
パネラー報告2 伊藤秋光(愛知県瀬戸市・学校統廃合学区住民)
①小中一貫校を考える運動とその後の展開
市民の合意形成はなされておらず、経済効率が優先。
パネラー報告3 今西清さん(兵庫県・川西の教育を考える会)
川西の小学校統廃合計画を凍結させた取り組み。期限を定めない統合時期見直しという画期的な成果を得る。

分科会 
第1分科会 学校統廃合と地域の運動 分散会Aに参加
1、あきらめない!ちょっとまって学校統廃合・小中一貫校の取り組み 豊中市
 小中一貫校をめぐると豊中市の経過(略)。
 狭い運動場、学校が遠くなる、ゆきとどかなくなる(マンモス校)

2、南丹市・小学校の統廃合で学校、地域で何が起こったかー統廃合の検証
 児童の豊かな学びと発達を最大限に育むことができる教育環境を実現する。
アンケートに書かれた住民の声を紹介。当然の事ですが、友達は増えたが、・・

3、地域の声に寄り添って中学校一校統合を考える運動 恵那市・恵南地区
 学習会等住民運動で現在ストップしている。
 「学校は地域の宝」「地域が学校を作り、学校が地域を育てる」「今若者と話して行く事は、先々に繋げる年配者の仕事だ」

4、武蔵野市の小中一貫校問題と 子供を真ん中に 地域とつながる教育カフェ運動のとりくみ(2)
 市長選の争点に。市民参加。「小中一貫」は教育問題でない。(公共施設等総合管理計画)

5、京都市北区元町小学校の学校統廃合のとりくみ
 住民との合意の大切さ、教員リストラが統廃合の本質、「小規模校では切磋琢磨して、逞しく育てることが難しい面がある」教育委員会が切磋琢磨論を一方的に押し付けるのは誤りではないか、経営資源として民間への貸付・売却を積極的に推進する、

まとめ 中嶋哲彦(名古屋大学)、山本由美(和光大学)
 出発点は少子化ではなく、公共施設の再編。自治体が追い込まれている(国の財政誘導)。
答えが先にあってやっている。
 学校は縮小のベクトルが働いている、子供の密度の縮小、何が必要か、学校を縮小すればいいのか、調整が必要だが国がしてない。
 多数派形成のために、小中一貫のデメリット、英語の中から小へ、負担が増える、中学校の劣化につながる
 検証の必要性、友達が増えた、学校がきれいになった、子供が本音を言えない、

非常に有意義で勉強させられる集会であった。1つずつ精査して、桑名の小中一貫の廃止に向けて議論を深めていきたい。

23日、24日と多度で「多度地区小中一貫校」の説明会が3回行われた。

私は、24日の午前に参加した。
参加者数名から、反対の意見しか出されなかった。
一方的で、住民の声をきいていないと批判。まるで安倍政権と同じだという意見も出た。
内容は、後日に。

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