活動日誌−活動日誌

【17.01.01】 年末・年始の「しんぶん赤旗」主張より

変えるべきは憲法ではなく、憲法を破壊する政治

12月31日、2016年も今日で終わりです。

1年を振り返ると、大変な事もありましたが、前進が実感できたと感じる方が多いのではないでしょうか。
今年前半は「戦争法反対」の野党と市民の闘いが更に前進し、統一候補を擁立した「参院選」1人区で11人が当選しました。「原発再稼働」や「米軍新基地」に反対する闘いも力強く取り組まれました。環太平洋連携協定(TPP)などが議論された「臨時国会」では安倍政権が強行採決を乱発、行き詰まりをあらわにしました。(TPPの承認と関連法、「年金カット」法や「カジノ解禁」推進法)
批判に耳を貸さない安倍政権は文字通り国民に有害です。
夏に東京都議選があり、総選挙も予想される新年は、いよいよ野党と市民の闘いの正念場です。戦争法の本格運用や9条を狙った改憲の動きも重大化します。野党と市民の闘いを強め共闘を広げて、安倍政権の打倒と新しい政治の実現に向けて、一層力を尽くそうではありませんか。

1月1日、2017年が幕を開けました。

日ごろの、ご支援に感謝し、新年のご挨拶を申し上げます。歴史を前にすすめる本流と、それに逆らう流れとがぶつかり合う激動のなかでの年明けです。
今年は日本国憲法の施行から70年を迎えます。「世界にさきがけて『戦争をしない』という大きな理想をかかげ、これを忠実に実行するとともに『戦争のない世界』をつくり上げるために、あらゆる努力を捧げよう。これこそ新日本の理想であり、私たちの誓いでなければならない」。1947年5月に発行された冊子『新しい憲法 明るい生活』に記された9条の解説です。当時国会に設けられた憲法普及会が作成したこの冊子は、2000万部が全国の家庭に届けられました。「人はみんな平等だ」「女も男と同権」。日本国民とアジア諸国民に甚大な犠牲と被害をもたらした侵略戦争への痛苦の反省に立って、戦前の政治・社会体制と決別し、日本の再出発への熱い思いが随所から伝わります。それから70年―。国民は、繰り返される改憲の企てを許してきませんでした。
安倍政権のめざす「戦後レジーム(体制)からの脱却」は、憲法にもとづく日本のあり方を根本から覆すものです。集団的自衛権行使容認の閣議決定、戦争法成立強行など立憲主義を破壊した政権の強権・暴走ぶりは、昨年の国会での悪法の相次ぐ強行にみられるように歯止めがありません。衆参両院で改憲勢力が3分の2を占めたことで、改憲が加速する危険がある一方、改憲勢力内でも具体的な改憲案づくりで矛盾を抱えています。「安倍改憲」に大義はありません。変えるべきは憲法ではなく、憲法を破壊する政治です。世界に誇る憲法を生かす政治へ道を開くことこそが重要です。
きたるべき総選挙で、野党と市民の共闘をさらに前進させ、衆議院での「改憲勢力3分の2体制」の打破、自民・公明とその補完勢力を少数に追い込むことが求められています。新しい年を、改憲策動を打ち破り、立憲主義・民主主義・平和主義を貫く新しい政治へ、転機となる年にしていきましょう。

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