活動日誌−活動日誌
【15.12.24】 １２月議会最終日
請願に対する賛成討論と人事案件（教育委員と議会選出監査委員について）について
請願第７号「桑名市の住環境を守る請願書」について、賛成討論を行います。
先程の都市経済委員長の報告にありましたように、「請願第７号『桑名市の住環境を守る請願書』については、不採択すべきものと決しました。」でした。
しかし、議員の皆さんよく考え直してください。
請願者や関係者が傍聴にお見えになり、委員会では、他の議案より優先して、冒頭に審査して頂きました事に関しては、委員長はじめ委員の皆さんには改めて感謝いたします。
しかしながら、委員長報告の中にはありませんでしたが、せっかく請願者が見えておれて、是非、意見を言いたいと言う事でしたが、委員会では請願者の意見陳述を拒否した事を、委員長報告に述べられなかったことは、委員会の内容を忠実に報告したとは思えません。非常に残念でなりません。
開かれた議会と言い、議会報告会を開催している訳であります。市民の皆さんの意見を聞こうとしている矢先に、委員会で、請願人の意見を聞かないというのは、開かれた議会に反するものではないでしょうか。
これでは、今後も、議会報告会での参加者を増やす事は大変になるのではないでしょうか。
そこで、請願者から意見を頂いていますので、まず、紹介させていただきます。
（請願者からの声 理事長は、桑名十楽（株）の代表でもあります。）
委員会で発言させてもらえずに、残念でした。
（サンファーレ開発の経緯）
サンマンションアトレ桑名は、駅前の再再開発として、桑名市が企画し、駅前ビルを支えるために複合施設として公的性格のビルとして開発されました。優良建築物の公的補助の対象にするため１階のフロアは地元の商業者が入居する事が前提とされ、旧パル協同組合に押し付けられました。有志で結成した桑名十楽（株）がその使命を果たしています。
地方都市である桑名駅前は、商業地として魅力が無くテナント誘致は困難を極め開店以来空床（空き店舗）に悩まされています。
本来商業地であるべき土地に、商業地だから日照権は保護されないとして１００％住居のみであるマンションを利益追求のために建設する事自体大きく矛盾を感じています。
このまま、このドミノマンション（重なり合って建っていく）を許しておく事は、
新しいマンション住民にとっても将来の日照が補償されない事になり、地域住民にとって住みやすい街とはほど遠いものになります。
秩序ある開発基準を作り、地域が一体となって住みやすい環境が守られることを切望します。
こう言った経緯で請願書が出された訳であります。
請願事項は、
�� 市は、駅周辺の高度利用に対して住環境を守る住民中心のルールを作る。
�� 市は、建設業者に近隣住民の意見を尊重するよう指導する。
このままでは桑名駅前はコンクリート・ジャングルの廃墟になる可能性があります。
委員長報告の中で、住民説明会は行われているとありましたが、確かに行われています。現在の桑名市の条例上は、建設主がやりましたという一文を提出すればいいだけで、実際に行われたかの確認はとっていません。その場でどの様な意見が出されたのかも求めていません。「紛争予防に関する条例」とは名ばかりで、桑名市は積極的に住民の意見を聞こうとしていません。
又、委員長報告で、心情的には理解できる。建築基準法に合致している以上どうしようもないという意見がありました。
心情を大切にしてください。日本人としての心の問題でもあります。
法律は、最大値を決めているだけでそこまで一杯一杯建てる必要はありません。法律をどのように解釈するかの問題です。
業者間では、桑名はマンションを建てやすいと評判です。
何故なのか。
行政の指導が業者側で、住民の運動が弱いからです。
被害にあう方は少数です。しかし明日は我が身かもしれません。
被害者になる前にしっかりとしたものを作っておく必要があります。
提案時の補足説明の繰り返しになりますが、
請願書にも書かれています様に、桑名駅の東側は、雨後のタケノコのように高層マンションがどんどん建てられています。それだけ需要があるのでしょう。
しかし、以前に、都市計画審議会の会長も言っておられましたが、電車で名古屋からきて長島から旧桑名に入るところ（ちょうど伊勢大橋あたり）からみる桑名の景観は異常だと。あのマンションの林立は住みたくなるまち（都市）とは言えない事なのでしょう。桑名の景観を悪くしています。
それだけではありません。最近建てられた駅前の高層ののっぽマンションによる影響は、すぐ西側に住む２階建て住民から、完全に朝と午前中の太陽を奪い、風害に悩まされる毎日だそうです。
商業地だと言うだけで我慢をしなければならないのでしょうか。桑名駅周辺の戸建てに住む方々にも生活権・生存権があります。
これらの方に対して、市は住民の意見を聞かず、よそから来た自分たちの利益だけを目的としたマンション業者（ゼネコン）だけの意見を聞いて、住民とまともに会話しようとしません。黙っています。
市の職員（公務員）は、住民・市民の全体の奉仕者の筈ではないでしょうか。
関係職員の皆さんに熟考を求めます。
マンション管理組合の方々の請願と一連の行為は自分たちの利益の為だけではなく、桑名のまちづくりを考えてのものだと理解しています。
今度のドミノマンションは、業者側の日影図でも１０時まで１０階以下の部屋に太陽の光は入らず、７階以下の北側の２室は１日中太陽の光が差し込みません。
あの幽霊ビル、パルビルが再現されようとしています。
議員各位の賢明なる判断をお願いして、請願第７号「桑名市の住環境を守る請願書」について、賛成討論とします。
よろしくお願いします。ありがとうございました。
