活動日誌−活動日誌
【15.10.01】 ９月議会最終日、反対討論をしました。
市は福祉・社会保障を根本から考え直すべきです。社会福祉協議会に対する何でも委託するような高圧的な姿勢は納得できません。
２０１５年９月 反対討論 日本共産党の星野公平です。
「戦争法」が成立してしまいました。この議会からも慎重審議を呼びかけましたが、安倍政権には届きませんでした。聞く耳を持っていないのです。悔しい結果でしたが、この「戦争法」を国会で廃止の議決を行い、「集団的自衛権」行使の閣議決定を撤回する、新しい闘いが始まりました。意見書提出時の思いを大切にして行きたいと思っています。
やっている事と正反対の「新しい３本の矢」を打ち出した安倍首相、伊勢志摩サミットに奔走する三重県知事、それに伊藤市長が重なって見えてくるのは私だけでしょうか。
日本共産党桑名市議団を代表して、今議会に提案されました２１議案（修正４を含まない）中、１４議案に反対の討論を行います。（修正４議案には反対です。）
１、議案第６９号 平成２７年度桑名市一般会計補正予算（第３号）
情報漏れなどが心配なマイナンバー制度の導入に関連する「個人番号カード交付事業費」、住民合意もなく建設の緊急性・必要性も疑わしい「防災拠点施設整備事業費」、生活保護を受けさせないための事業であり、社協に業務委託する「生活困窮者自立支援事業費」、人事において計画性がない「介護特別会計繰出金」、「小中一貫教育推進事業費」小中一貫教育には多くの問題があります。
小中一貫校は、中一ギャップの解消、発達早期化への対応、学力向上等上げられている反面、小学校高学年のリーダーシップ、詰め込み教育、教員の多忙の問題があります。中学校文化が小学校に前倒しされる事で競争的、管理的な学校生活となり、いじめや不登校の悪化を招きかねません。小中一貫校の背景には学校統廃合を進める国の姿勢があり、学校選択制とセットで導入され、教育格差の拡大につながるものです。やるべき事は小人数学級の推進です。
２、議案第７１号 平成２７年度桑名市介護保険事業特別会計補正予算（第１号）
「職員給与の繰入」、補正予算でも言いましたが人事において計画性がないことです。これをしなければ地域介護課の職員の給与が払えないそうです。
３、議案第７４号 平成２６年度桑名市一般会計並びに各特別会計歳入歳出の決算の認定について
一般会計では、予算の時にも述べましたように、全体的には、� 々埓�改革に伴う民間委託の推進・正職員の減少・市民サービスの低下・福祉の後退、�◆〜衒僂錣蕕困瞭穎卒慙⇒住擦侶兮魁´� 市長の趣味の様なブランド推進関連事業を認定できません。
個別には、総務安全関係で、行政改革推進費、自衛官募集事務、三重地方税回収機構負担金、マイナンバー導入、人権政策基本計画策定等々。
教育福祉関係で、人権教育・教育集会所・人権保育・隣保館費等の同和関連予算、学校・保育所給食の民間委託、中学校のデリバリー方式、誰もが子どもの医療費の支援を受けられる訳ではない事、不要の健康増進施設導入可能性調査経費、そして特に社会福祉協議会に対する何でも委託するような高圧的な姿勢は納得できません。
都市経済関係で、計画性のない駅西土地区画整理事業、差別を生みだしている改良住宅、大企業優遇の企業誘致奨励金、どこまでも上がるＲＤＦ処理費、ごみ収集の民間委託推進等々は認定できるものではありません。
特別会計７会計にも全て認定できません。
�� 国民健康保険事業 高い国保税と厳しい徴収、基金の使われ方
�� 住宅新築資金貸付事業 一般会計からの繰入、滞納問題
�� 市営駐車場事業 一般会計からの繰入、指定管理者制度
�� 農業集落排水事業 使用料金引き上げ
�� 介護保険事業 高い保険料と利用料、応援会議開催
�� 後期高齢者医療事業 差別的制度、保険料改定
�� 地方独立行政法人桑名市総合医療センター施設整備等貸付事業 返ってくるかわからない
４、議案第７５号 平成２６年度桑名市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について
料金引き上げ、使っても無い長良川の水を長良川系に水として高く買っている事、検針・集金の県外業者への業務委託は認定できません。
５、議案第７６号 平成２６年度桑名市下水道事業会計利益の処分及び決算の認定について
料金引き上げ、全地域を整備する事になってなく認定できません。
６、議案第７７号 桑名市個人情報保護条例の一部改正について
情報漏洩、流出リスクが心配されるマイナンバー制度は、基本的人権の侵害にも影響します。条例の改正では解決せず、問題のある制度の導入に反対です。
７、議案第７９号 桑名市手数料条例の一部改正について
制度の導入に反対です。マイナンバーカードの発行の手数料の負担を求める事には反対です。
８、議案第８０号 桑名市総合福祉会館条例の一部改正について
９、議案第８１号 桑名市長島福祉健康センター条例の一部改正について
１０、議案第８２号 桑名福祉センター条例の一部改正について
１１、議案第８３号 桑名市多度すこやかセンター条例の一部改正について
及び、【利用料の２００円から１００円への修正案】
せっかく無料で提供しているものを有料にするという、福祉の後退は絶対に許されません。４月からの多度福祉会館の廃止に続く、高齢者・生活困窮者への虐待です。市は福祉、社会保障を根本から考え直すべきです。２００円は駄目だが１００円だったらと言う変な修正案が出されましたが、論外です。
１２、議案第８７号 土地の取得について （防災拠点施設用地）
１３、議案第８８号 土地の取得について （堂ヶ峰公園用地）
土地開発公社の解散のためとは言え、緊急性も必要性も無い高値での土地の買戻しは認められません。２５億円もの多額の財政負担、地域住民への説明が不十分です。
１４、議案第８９号 平成２７年度桑名市一般会計補正予算（第４号）
三重県でいま本当に必要なのは、福祉医療費の窓口無料化です。伊勢志摩サミットの開催ではありません。国からの予算だとは言え、この「インバウンド環境整備事業」は緊急性もなく「地方創生」につながるものではありません。やるべきは介護労働者の賃金向上などの介護事業の充実です。（介護保険事業ではありません。）
以上、反対の理由を述べさせていただきました。皆さんのご賛同をお願いします。
