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【15.09.05】 昨日の週末駅前宣伝から

30日の報告と「戦争法案」を必ず廃案にしようと訴え

30日、違憲立法である「戦争法案」の廃案と「安倍政権」の退陣を迫る「国会10万人・全国100万人行動」が行われ、北海道から沖縄まで列島津々浦々に「戦争法案」と「安倍政権」への怒りのコールが轟きました。

国会大行動を呼びかけた「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は、国会は12万人の参加で成功した。全国では1000カ所以上で数十万人の人が行動に立ちあがったと紹介しました。「戦争法案」に反対する最大の全国行動になりました。主催者からは、9月8日からの大宣伝、国会集会、座り込みの連続行動が提起され、「『安倍政権』を倒すまで必ずやりぬこう」と訴えられました。

桑名市内においても、「戦争をさせない・9条壊すな!桑名大集会&パレード」が、午後1時半から、市役所前、新矢田公園で200人近い人が参加し、リレートークが行われ、その後桑名駅まで往復をパレードしました。「戦争法案」反対、「安倍政権」退陣の声が桑名からも上がりました。

安倍政権が戦争法案の衆院可決を数の力で強行し、参院で審議が始まって1カ月、審議がすすめばすすむほど、自衛隊をアメリカの戦争に参戦させる法案の危険性が鮮明になり、「国民の命を守る」という安倍首相の口実がまったく成り立たないことがいよいよ浮き彫りなってきています。国会論戦で、安倍首相や閣僚は、法案についてきちんと答弁できず、法案を審議する特別委員会での審議中断は77回を数える異常事態となっています。政府自体がまともに説明できないボロボロの法案は廃案にすべきなのに、安倍政権は、参院での早期採決、衆院での再議決まで狙う、国民世論に完全に逆行する姿勢をあらわにしています。

現在、参議院の特別委員会で審議されている「戦争法案」、安倍政権がいよいよ行き詰まり、まともな答弁ができない状況になってきています。行き詰まりの内容は、
第1に、政府が「戦争法案」の根幹部分について整合的な答弁ができない。
第2に、「戦争法案」が自衛隊の軍事行動について「歯止め」を持たない。
第3に、米軍の指揮下での自衛隊の暴走が明らかになってきた。
安倍首相や与党は「戦争法案」ではない。「国民の命と暮らしを守る法案だ」と言っていますが、中身は、米国が起こすあらゆる戦争に自衛隊が参戦・軍事支援するものです。「法案」の中身でも、暴露された自衛隊の内部文書からも明らかです。
「法案」は、これまで「非戦闘地域」に限定していた米軍への「後方支援」を「戦闘地域」にまで広げます。日本がどこからも攻撃されていないのに、集団的自衛権を発動して、米国とともに海外での武力行使に乗り出します。これが「戦争法案」でなくて何なのでしょうか。「戦争に行きたくない」と法案に反対する若者たちを「極端な利己的考え」と攻撃した自民党の若い武藤貴也衆院議員、これ自体、「戦争法案」だと告白したようなものです。
安倍首相や与党はこの期に及んでも「安保法案は合憲だ」「憲法解釈の論理的整合性と法的安定性は保たれている」と強弁していますが、その論拠は総崩れです。
圧倒的多数の憲法学者が「安保法案は憲法違反」と声をあげ、世論調査でも5割以上がそう答えています。「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」―この戦後半世紀にわたる政府の憲法解釈を180度大転換し、行使容認に踏み切ったのですから、当然の批判です。
「合憲」の根拠にあげる1959年の砂川事件最高裁判決は、憲法9条のもとで米軍駐留が認められるかどうかを争ったものです。日本の集団的自衛権などまったく争点になっていません。日本共産党の追及に横畠裕介内閣法制局長官も「(判決文は)集団的自衛権について触れていない」と認めました。
また、1972年の政府見解は、そもそも「なぜ憲法9条が集団的自衛権の行使を禁止しているのか」との議員質問に当時の政府が文書で国会に提出したもの。見解全体が、集団的自衛権が許されない論理を明らかにしています。かつて内閣法制局長官を務めた宮崎礼壹氏も「(見解から)集団的自衛権の限定的容認の余地を読み取ろうというのは、前後の圧倒的な経緯に明らかに反する」と国会で表明しました。
礒崎首相補佐官は「法的安定性は関係ない」と暴言を吐きましたが、これは「合憲」の根拠が総崩れに追い込まれた安倍政権の本音が出たものにほかなりません。このような暴言がまかり通るなら、憲法への信頼、立憲主義は根底から損なわれます。
自民党は、中国の軍事的台頭や海洋活動などをあげ、「中国脅威」論をあおり、「戦争法案」を押し通す口実の一つにしています。                 しかし、「中国脅威」論に根拠がないことを事実に基づいて指摘した日本共産党の国会質問に対し岸田文雄外相は「日本政府は中国を脅威とみなしてはいない」と述べ、「日中両国が戦略的互恵関係に基づいて安定的な友好関係を発展させるのは大変重要」と答えました。安倍政権さえも公式に中国を「脅威」とする根拠を示せないのです。たしかに北東アジアにはさまざまな緊張や紛争が存在しています。だからといって日本が軍事的に構えれば、相手はさらなる軍事で対抗し、軍事対軍事のとめどないエスカレーションという最悪の事態に陥ります。紛争を軍事的な手段で解決することは不可能であり、対話に基づく外交努力を追求するしかありません。しかもその可能性は現実に存在します。
日本共産党は、東南アジアのように北東アジアにも平和協力の枠組みを構築するため「北東アジア平和協力構想」を提唱しています。
具体的には、(1)域内の平和ルールを定めた北東アジア規模の「友好協力条約」を締結する(2)北朝鮮問題を「6カ国協議」で解決し、この枠組みを地域の平和と安定の枠組みに発展させる(3)領土問題の外交的解決をめざし、紛争をエスカレートさせない行動規範を結ぶ(4)日本が過去に行った侵略戦争と植民地支配の反省は不可欠の土台となる――というものです。
安倍首相や与党は「戦争法案」で「自衛隊員のリスクは高まらない」と強弁します
安倍首相は「イラクやアフガニスタンのような戦争に、武力行使をもって戦闘に参加しない」と繰り返しますが、米国による戦争への自衛隊の参戦こそ「戦争法案」の現実的危険です。
国民の声を無視して戦争法案をあくまで強行することは独裁政治にほかなりません。安倍政権をさらに追い込むたたかいを、大いに広げ、戦争法案を必ず廃案にしようではありませんか。

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