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【15.07.24】 「最低賃金」の審議がヤマ場

広がる地域格差、時給1000円以上に

 今年の地域別最低賃金引き上げの「目安」額を決める中央最低賃金審議会の審議がヤマ場を迎えています。今月末には答申を出す予定です。また5年ごとに「目安制度のあり方」を見直す協議会も開かれ、今年度中のとりまとめをめざしています。まともに働けば人間らしく生活できる最低賃金を実現するために、時給1000円以上への大幅引き上げと制度の抜本見直しが求められています。

米NY州 最賃7割増 15ドルへ

 米ニューヨーク州のクオモ知事が任命した諮問委員会は22日、ファストフード業界で働く労働者の最低賃金を現在の約7割増となる時給15ドル(約1861円)へ引き上げることを決めました。州の労働当局の承認を経て、近く正式決定する見込みです。
 同州では最賃時給額を15ドルへ引き上げるよう求めて、ファストフード労働者が2012年からデモ行進やストライキなどを続けてきました。このたたかいが実った形です。
 ニューヨーク州の最賃時給額は現在8・75ドル。ニューヨーク市で2018年末までに、それ以外の地域では2021年半ばまでに15ドルへ段階的に引き上げます。
 クオモ氏は同日、「労働者の生活を改善する運動の大きな勝利だ」と強調。米最大都市で経済の中心地であるニューヨーク市を抱える同州が決定したことで「他の州も続くだろう」と語り、引き上げが全米に広がることに期待を示しました。
 ファストフード労働者を支援する団体の代表は、米メディアに「最賃の新しい基準が明確にできた」と喜びを語りました。
最 賃引き上げを求める労働者のたたかいは、ここ数年でニューヨークから各地に広がり、今年4月には全米約230都市で行動が取り組まれるまでに発展。運動を反映して、最近はロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルが最賃時給額を15ドルに引き上げることを決めました。

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