活動日誌−活動日誌
【15.07.17】 「桑名市の介護保険事業での『くらしいきいき教室』の『元気アップ交付金』の給付の中止を求める」住民監査請求の意見陳述
請求について、下記の３点を述べました。
【請求の趣旨】
まず、この請求は、社会保障の問題であり、桑名の介護保険事業のうちの１部としてではなく、全体的に捉えて頂きたいと思います。
国は、「社会保障と税の一体改革」と称して、消費税の値上げを実施し、増税分を社会保障に回すと言っています。ところが、医療・介護・年金・生活保護・子ども子育ての状況はここで詳細を述べて指摘するまでも無く、削減は酷いものです。
国の介護保険制度は、今年の４月から大きく変わりました。
�� 要支援１，２の介護保険はずし
�� 一定以上の所得のある人の利用費用の負担増
�� 要介護３以上しか特別養護老人ホームに入れない
こんな中で、今、食費や部屋代など負担軽減を受けている低所得者に対しては、配偶者を含めて預貯金の確認作業が行われています。（１０００万円以上ある人は適用しない）（資料あり）
桑名市は、４月からの介護保険の改悪で、全国から注目されています。
それは、前副市長が先頭に立って行った「地域包括ケア計画」の作成と無理な「地域包括ケアシステム」の推進です。
１つは、昨年１０月から行われている「地域生活応援会議」。
もう１つは、介護保険はずしの「新総合事業」の４月からの実施です。
「地域生活応援会議」は、新規に介護を受ける全例に３０人以上の人が出席する会議でケアマネに報告を求めています。これは介護保険を「卒業」する前に「入学」を厳しくするもので、ケアマネ、事業者に申請を諦めさせる状況が生まれてきています。
「新総合事業」は実施まで３年の猶予がありますが、桑名市は受け皿も無いのに４月からの実施を公表しました。先日訪問しました長岡京市では、のんびりとしたものでした。三重県下では、桑名の実例が紹介され、急がされている状況です。
「新総合事業」は、地方自治体で考え実施するもので独自性が発揮できるものです。
【請求の内容】
桑名市の介護保険事業での「くらしいきいき教室」の「元気アップ交付金」の給付の中止を求めるものです。
「くらしいきいき教室」の内容は、資料にあるとおりです。（Ｐ３４５）
【請求の理由】
介護保険の報酬として支払われるのは不当（不適切）であります。
桑名市は、以前に「国民健康保険事業」で１年間医療機関にかからなかった世帯に、記念品を贈呈していましたが、県からの指導で取りやめたという経緯もあります。
これは、過度の受診抑制を指摘されたものだそうです。（担当者より確認）
