活動日誌−活動日誌
【15.06.08】 臨時議会質疑と反対討論
２０１５年６月臨時議会 質疑
今日は、日本共産党の星野公平です。
現在行われている「社会保障と税の一体改革」は、社会保障のためと言って消費税を増税し、社会保障は国の責任を放棄して（憲法２５条の空文化）自己責任論を持ち出して、国民に自助・共助を強要し、酷いものにしようとしています。
現在国会で審議中の「戦争法案」は憲法９条を無いものにしようとしていますが、既に憲法２５条（＝生存権と国の使命）は変えられたとも言われています。
目に見えるところで、４月からの介護保険の改悪により、現場は混乱し、必要な介護を受けられない介護難民が増えつつあります。
そして、今度は医療費抑制のための医療制度の改悪の大波が寄せてきています。
（社会保障全体の問題は、次回の定例会に譲ります。）
今、臨時議会に提出された議案６１号と６３号・６４号は、医療の問題でハード、ソフトの両面で国の悪政・施策に従わせようとするものです。果たして市民にとってどうなるのか。良いのか悪いのか、よくなるのか、検証していく必要があります。
１問１答で行います。
１．議案第６１号 専決処分の報告及び承認を求めるについて
（桑名市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について）
これはソフトの面です。
（１）限度額の改定について
1. 昨年度改定との整合性について
３点ほど伺います。
（�顱忘鯒�１２月議会での国保税条例の改訂は、応能割と応益割を５０：５０にすることで、基金の大半を使ってしまうものでした。国の方針とはいえ、誰にメリットがあるのか明らかにされませんでした。６月の広報くわなを見てみますと、３つのケースのうち２つが値上げ、１つは値下げになっていますが、値下げのケースは介護保険の１号被保険者であるため、別途払わなければならない介護保険料は４月から１０％の値上げです。貴重な基金はどこに消えてしまったのでしょうか。答弁願います。
今回の限度額引き上げは、応能割と応益割５０：５０のバランスを変え、元のように応能割が増えます。私ども、「税は支払い能力に応じて課税して支払うべきもの」だと考えていますが、今度の改定は、桑名市の応能割と応益割を５０：５０の方針からは反しますがどうお考えなのでしょうか。
（�髻砲海慮妥抒朧�き上げの専決処分ですが、何故、しなくてもいいことを議会にも国保運営協議会にも正式にはからず専決処分したのですか。理由を明確にしてください。増額はいくらで何に使われますか。議会軽視に当たるのではありませんか。
（�鵝帽駝鰻鮃�保険は「医療費抑制」のため、２０１８年度から広域化され、都道府県からの管理が強化されます。これに関連して国費が１７００億円投入され各自治体では、払える国保税にするため値下げの検討もされています。今後の国保税のあり方について桑名市の基本的な方針はどうなっていますか。
次にハードの方ですが、前の議員の質疑に対する答弁を加味して質問を行いますので、答弁される方宜しくお願いします。
２．議案第６３号 平成２７年度桑名市一般会計補正予算（第１号）
及び議案第６４号 平成２７年度桑名市地方独立行政法人桑名市総合医療センター施設整備等貸付事業特別会計補正予算（第１号）
（１）債務負担行為補正（追加・廃止）について（（２）も含めて）
1. 事業者との仕様の変更など見直しを含めた事業費削減の協議の内容について（（２）も含めて）
2. 入札のルールについて、再入札はするのか
事業者の「戸田建設」についてであります。
（先月の２８日にＮＨＫテレビで報道された内容です。戸田建設が受注した民間病院の建設工事を巡り、大阪支店の当時の幹部らが、地方議員へのあっせん手数料や地元対策費に充てるため、社内規則に違反して帳簿に載っていない合わせて５５００万円の裏金を捻出したとして、懲戒処分を受けていたことが、ＮＨＫが入手した内部資料や関係者への取材で分かった。）
桑名市は、このような事実を確認していますか。戸田建設は信用のおける会社なのか、調査・検討はされましたか。
桑名市の入札参加基準は何のためにあるのか。
それでもこんな「コンプライアンス」の低い企業と交渉を続け契約を結ぶのですか。
桑名の恥です。
具体的に事業費削減の協議の内容について
入札価の高騰は、社会事情（東日本大震災復興、東京オリンピック、名古屋駅再開発など）による人件費や資材の高騰であったが、協議の中でどの様に解決したのか。
全体的（外壁、床、防水など）に品質を落としており、耐久年数が下がりメンテナンスの率が高まる。
屋上緑化
Ｇ棟のエレベーター減、ＳＲＣからＳ造への変更で耐震性は大丈夫なのか。
Ｆ，Ｇ棟の再検討の内容は（駐車場、Ｆ棟・Ｇ棟放射線関係延期）（２）と関連
エコケーブル変更による維持費は
一連の交渉は、官製談合に当たらないか。
入札のルールについてどう考えているの。
一連の交渉やめて、新しい仕様での再入札を行うべきではないのか。
（２）市長提案説明について（事業費削減の協議の内容にも含まれる）
1. 現計予算のまま、大幅な設計見直しを行い、工事契約をすることは可能ではないか「大幅な設計変更をすれば、増額前の予算額での工事も可能だった」について、
（３）病院改修・取り壊し、駐車場建設や医療器の高騰について
病院改修・取り壊し、駐車場建設の費用はどうするのか。独法が頑張って自力でするのか。追加費用がいるのならいくらになるのか。
医療器の円安による高騰についての考えは。
１９９億円は何処までの金額で、最終はいくらになるのか。
（４）収支予想（人件費・差額ベッド等）における市の考えは
病院経営には人件費比率が分かりやすい指標です。過去から向こう１０年、借金が払い終わるまでの推移を教えてください。
人件費 職員の人件費と給与費との違いは
差額ベッドのあり方
お金のない人は入れないのか。患者は公平に扱うべきではないか。
「癌の放射線治療」の根拠は
最後に
（５）基本構想の見直しは
市民の皆さんから早期病院建設の要望は大きいものがありますが、新病院の全体像が詳しく理解されているとは言えません。
国の医療制度などの改悪により、病院は二次医療病院完結型から早期病院追出し地域完結型に変わってきています。
基本構想作成から３年がたち、広く市民の皆さんから意見を貰って、基本構想を見直す考えはありませんか。
（見直すことを求めて質問を終わります。）
反対討論（国民健康保険税条例の一部を改正の専決処分と医療センター関係の債務負担行為補正）
１．議案第６１号 専決処分の報告及び承認を求めるについて
（桑名市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について）
際限なく医療費抑制政策と国保税の値上げが続きます。
限度額が上がると低所得者の保険税も上がるという問題があります。
今後の国保税について桑名市の方針が不明確であること。
この専決処分は議会軽視に当たるので反対です。
国からくるお金を使って払える国保税にすることを再度提案して反対討論とします。
２．議案第６３号 平成２７年度桑名市一般会計補正予算（第１号）
及び議案第６４号 平成２７年度桑名市地方独立行政法人桑名市総合医療センター施設整備等貸付事業特別会計補正予算（第１号）
債務負担行為補正（追加・廃止）に反対です。
今朝からの質疑で、新病院建設では多くの問題を抱えていることが分かりました。
現予算で今の場所で建てるのは無理があるのは明らかです。
事業者の「戸田建設」は「コンプライアンス」の低い企業です。ここと交渉を続け契約を結ぶことは市民に説明できません。即座に止めるべきです。
質問した事業費削減の中身に納得性がありません。真摯な答弁がありません。
一連の交渉は官製談合に当たる恐れがあります。
最終建設費の見通しもありません。
今後の収支予想が不安（借金を返せない）である。
交付税措置は、合併債も含めて心配です。お金に色はついておらず、独法に渡すお金が優先されれば、桑名の独自予算が組めなくなる心配も発生します。
儲けるための差額ベッドは、患者の扱いが不公平になる。
市民の皆さんから早期病院建設の要望は大きいものがありますが、新病院の全体像が詳しく理解されているとは言えません。
国の医療制度などの改悪により、病院は二次医療病院自己完結型から早期病院追出し地域完結型に変わってきています。
基本構想作成から３年がたち、改めて広く市民の皆さんから意見を貰って、基本構想から見直すことを求めて反対討論とします。
