活動日誌−活動日誌

【15.03.05】 中日新聞は労働者も応援している。

15春闘、経営者は予測を上回る“異次元”の回答を決断を

今日の中日新聞社説より、
春闘交渉が中盤を迎えている。日本が15年に及ぶデフレを脱却できるかどうかは、今春闘の賃上げが大きく左右する。経営者は予測を上回る“異次元”の回答を決断すべきだ。
今月18日の集中回答に向け、2年連続のベースアップ(ベア)を目指して労使の交渉が本格化している。
相場のけん引役で業績好調の自動車、収益に差はあるが電機はおおむね前年実績を上回りそうな情勢だ。百貨店最大手の三越伊勢丹が合併以来、初のベア実現を視野に入れるなど広がりもみせ、メガバンク三行の労組は前年実績を上回るベアを要求する。
昨年に続き政府の強い賃上げ要請もあり、2年連続のベアは実現しそうだが、問題はその水準だ。
民間のシンクタンクが予測する大企業の賃上げ率は、ベアと定期昇給の合計で2・35%。昨年の実績が2・19%だから、小幅な伸びにとどまる。デフレ脱却を実現できる賃上げだろうか。
好業績の土台になっている円安・株高は、2年前に日銀が踏み切った過去に例のない異次元の金融緩和で始まった。そこに原油価格の下落という追い風が吹き、企業収益は過去最高水準にある。一方、家計は消費税率引き上げや円安による物価上昇で実質賃金が下がり続けている。
ベアゼロなど人件費の削減、労働分配率の低下はデフレの一因になってきた。経営陣は今春闘がデフレ脱却と景気の好循環実現の正念場であることを自覚すべきだ。
先月27日の講演で黒田東彦日銀総裁は「早期のデフレ脱却のために必要なことはなんでもやる」とあらためて決意を示し、次のように解説をした。
「デフレ均衡はひとつの安定的な状態で、引力が働く。脱出するためにはロケットが強力な地球の引力圏から離れる時のように、大きな推進力が必要になる」
物価は上がらない−というデフレマインドは、企業や個人を内部留保や貯蓄に向かわせ、新たな挑戦への意欲、経済の活力を削いできた。直面している格差の是正、社会保障の一層の充実と老後の安心を実現するには、先の見通せる安定的な成長が必要だ。
2年連続となる今春闘のベアで「物価も賃金も上がらない」という染み付いた感覚を払拭できなければデフレ脱却は遠のく。連合の要求はベアだけで2%以上。経営者は満額で答えるくらいの決意と異次元の推進力を見せてほしい。

労働者も更に団結して頑張らなくては。
経営者や政治家の言葉に騙されてはならない。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
以前の活動日誌はこちらからご覧いただけます
RSSフィード(更新情報)