活動日誌−活動日誌

【14.06.28】 武田薬品がたたかれています。

ノバルティス社→武田薬品→エーザイ(ネキスト次)

 日本共産党の小池晃議員は26日の参院厚労委員会(閉会中審査)で、武田薬品の降圧剤(血圧を下げる薬)ブロプレスの研究不正問題を取り上げ、「臨床研究の信頼を失墜させ、医療保険財政に重大な影響を与えた責任は重大だ」と追及しました。
 武田薬品はブロプレスの臨床試験に企画段階から全面的に関与。京都大学に置かれたデータセンターを仕切ってデータを捏造して、ブロプレスの効果を大々的に宣伝する広告を医学雑誌に掲載していました。
 小池氏は、高血圧治療薬のデータ改ざん事件で逮捕者まで出した製薬大手ノバルティスファーマのケース以上に悪質だと指摘し、ノバルティス社と同様に厚労省が刑事告発すべきだとただしました。田村憲久厚労相は「われわれも精査している。分かった事実を基に適切に対応する」と答弁しました。
 さらに、小池氏の質問に厚労省は、ブロプレスの売り上げが総額1兆5000億円余りにのぼると答えました。小池氏は「医療保険財政に与えた影響も甚大だ」と指摘。武田薬品社長の長谷川閑史(やすちか)氏が政府の産業競争力会議に民間議員として参加し「残業代ゼロ」の提言までしていることについて、「自社の研究不正をたださず、財界代表として政策決定に関与することなど許されない」と厳しく批判しました。与野党席から「そうだ」の声があがりました。

厚労省、審査なく補助金2億円 アルツハイマー病研究で 朝日新聞6月26日

 アルツハイマー病研究の国家プロジェクト「J―ADNI(アドニ)2」で、厚生労働省が製薬会社などの関与で研究がゆがめられないかを調べる「利益相反委員会」の審査を経ずに、補助金2億円を出していたことが朝日新聞の調べで分かった。大学研究者と製薬会社の癒着が指摘される問題が相次ぐ中で行政への不信も招くもので、厚労省は「不適切だった」としている。
 ADNI2はアルツハイマー病の兆候を発見し治療薬の開発・投与につなげるため、2007年に始まったADNI1の後続研究。代表者は認知症治療薬を開発・販売するエーザイの内藤晴夫社長が理事長の「バイオテクノロジー開発技術研究組合」。製薬会社を中心に29社で構成され、技術部長など主要職にはエーザイの出向社員が就く。
 利害関係者の関与による不正を防ぐため、厚労省は補助金を出す要件として弁護士らを含む利益相反委員会の設置と審査結果の公開を求めている。厚労省によると、同組合が昨年6月に出した補助金申請書に「審査予定」とあり、厚労省担当者は「すぐ審査するだろう」と考え、確認しないまま10月に補助金2億円を支給。朝日新聞が今年1月にADNI1のデータ改ざん疑惑を報じた後に審査の未実施に気付き、審査するよう指導したという。

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