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【14.04.24】 JR東海、リニア環境影響評価書を提出

愛知と岐阜で一定の理解(自治体間で温度差)

 2027年の開業を目指すリニア中央新幹線について、JR東海は23日、環境影響評価書を国土交通省に提出した。昨年9月の「準備書」は先月、沿線7都県から「調査が不十分」などと指摘されていた。わずか1カ月での修正に「求めていたようになっていない」(阿部守一・長野県知事)、「意見を反映する気があるのか」(東京都の担当課長)など、「拙速」とする批判が相次いだ。
 国交相は環境相の意見を踏まえ、90日以内にJR東海に評価書への意見を出した後、工事の実施計画の可否を判断する。10月にも予定される着工時期へ影響が出るかが焦点となる。
 
 準備書は平均約1900ページだったが、今回の評価書は約2500ページと3割強増えた。
 車両基地の施設配置図や沿線の文化財の位置など具体的な説明を加え、二酸化炭素の排出量は名古屋開業時に3%増えると初めて明記した。線路の管理や廃棄物処理でも、検査手法や工法など具体的な説明を盛り込んだ。
 不十分さも多く残った。
 トンネル工事で出る計5680万立方メートルもの残土の早急な処理計画はほとんど示されず、大気汚染や騒音対策で求められた法律に基ずく事後調査の追加も見送られた。

 愛知と岐阜で一定の理解(自治体間で温度差)

 愛知 駅両端の位置を地図上に示し、トンネル区間の地質縦断図を公表したが、トンネル掘削で生じる土砂の搬出先は明らかにしなかった。オオタカの早朝の活動の確認調査を実施。

 岐阜 文化財やウラン鉱床などについてボーリング調査を実施。古窯跡が見つかった場合は検討する。

不信感を抱く自治体

 東京 意見書を反映させ、評価書を仕上げるのに数ヵ月はかかるはずだ。意見を最大限に反映する気があったのか。

 静岡 南アルプスをトンネルが通過するがユネスコエコパーク(生物圏保存地域)登録や更新に邪魔にならないよう求めたが、従来の見解が繰り返されているだけ。

                                           今朝の朝日新聞から

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