活動日誌−活動日誌

【13.12.23】 海汚すプラスチック 食物連鎖で人間にも

プラスチックは袋や容器だけでなく、ペレットとして拡散している。

 さまざまな経路で流出した大量のプラスチックが世界中の海や水辺を汚染しています。そのプラスチックを動物たちが飲み込んでいます。いつまでたっても分解しないプラスチックを飲み込む危険性だけでなく、プラスチックに付着・添加している化学物質によって、海や水辺の動物たちが危険にさらされていることを示す研究報告が相次いでいます。
 東京農工大学の高田秀重教授が呼びかけた、浜辺に落ちている「プラスチック粒」(レジンペレット)の分析プロジェクトには、南極を除くすべての大陸の各地から試料が送られてきています。分析結果は、かつてPCB(ポリ塩化ビフェニル)などを大量に使用した地域だけでなく、世界中の海がいまだにこれらの化学物質で汚染されていることを示しています。
 高田さんは「いつまでも壊れないプラスチックは海の汚染物質を吸着し、生物に悪影響を及ぼします。目の前で起こっていないから大丈夫と目をつむることは原発の“安全神話”と似ています。必要でないものは使わない社会に変えていくべきです」と警告しています。(2013.12.22しんぶん赤旗より)

【レジンペレットの流出】レジンペレットはプラスチック製品の中間材料の小さな粒で、ポリエチレン・ポリスチレン・ポリプロピレンなどからできています。これがプラスチック工場などから漏出して海を汚染しています。
【汚染の広がり】この問題が最初に注目されたのは1970年代のアメリカで、今日では世界中の海に汚染が広がっています。日本でも広い範囲で漂着が確認されており、特に工業地帯に近い海岸では大量に漂着する事があります。
【自然環境への影響】流出したレジンペレットは長い年月にわたり分解されずに存在し続けるので自然環境に与える影響は深刻です。また、PCBなどの有害物質を吸着したり、内部から環境ホルモンの一種が溶け出している事も分かっています。さらに、鳥や魚が誤って摂取すると栄養失調や腸閉塞を引き起こす可能性があり、海亀やその他の生物への影響も懸念されています。
【流出防止と回収の取り組み】汚染が海流に乗って国境を超える為、国際機関を中心に実効性のある流出防止ガイドラインの策定などを早急に推し進めてゆかねばなりません。国内では1993年に業界団体などが漏出防止マニュアルを作成したものの効果がなく、一層の努力が求められています。さらに、十分な研究や監視活動が行われていない事もこの問題をより深刻な物にしています。一般市民も回収作業や漂着調査を通じてこの問題に取り組む必要があります。(インターネットより)

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