【12.05.05】 こどもの日　全原発　きょう停止

子どもたちに「原発ゼロ」の日本を手渡す

　北海道電力泊原発３号機が５日夜、定期検査のため運転を停止し、国内に５０基（廃炉になった福島第１の１〜４号機を含まず）ある、すべての原発が止まります。
　日本で商業用原発が営業運転を開始したのは１９６６年７月、日本原子力発電東海原発（茨城県東海村、現在解体作業中）が最初です。国内の全原発が止まるのは、１９７０年４月に東海原発と同社の敦賀原発１号機の２基が同時に停止して以来４２年ぶりです。
　政府は、財界の「原発＝基幹電源」という圧力に屈し、電力会社の報告をうのみにした「電力不足」を口実に、関西電力大飯原発３、４号機（福井県）の再稼働を急いでいます。
　しかし、福島第１原発の事故原因の究明が終わらず、政府が導入したストレステスト（耐性試験）は欠陥が明らかになり、事故が起きた時の住民避難計画は整備されておらず、まともな規制機関もないなど、「ないないづくし」のなかで、原発から国民の命と安全を守れる保証はまったくありません。
　日本共産党は、菅首相（当時）との会談で「エネルギー基本計画」の中止を要求、「原発ゼロ」をめざすことを提起。安全神話警告、“やらせ”追及、再稼働を批判してきました。
　今年の「こどもの日」を、子どもたちに「原発ゼロ」の日本を手渡すための、国民的連帯を示す日にしよう。