活動日誌−活動日誌

【12.05.03】 桑名市の障害福祉サービス(ALS介護サービス)

予算内容は、早急に市民に知らせるべき。

 桑名市では、障害福祉サービス(重度訪問介護)のなかで、提供地域外の事業者の利用に対して交通費を助成する事業が今年度の予算の中で認められています。
 これは、市内に在住する重度の難病患者で、市内で訪問介護のサービス提供者(事業所)が見つからない場合に、交通費の一部を負担し、経済的負担を軽減して患者の福祉の増進を図ろうとするものです。
 具体的には、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者の訪問介護にかかる事業者の交通費(名古屋から1キロ200円で換算し360日)200万円余りの半分100万円余りを補助するものが予算に計上されていました。
 ちょうど4月の末に和歌山市で、ALS患者の介護サービス時間を1日21時間以上に延長する裁判判決がありました(下記、朝日新聞記事参照)。桑名はこの判決に先立っており、まさに先進市です。
 しかしながら、何故か、市はこの内容を公表したがらない。
 私は以前にご主人がALS患者で、長年面倒を見てこられた奥さんを知っています。この制度があれば、どんなに助かった事でしょう。

ALS介護サービス「時間増を」 和歌山市に命じる判決(朝日4月26日)

 和歌山市に住む難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の男性患者(75)らが、公的介護サービス提供時間を市が1日約12時間と決めたのは不当だとして、決定の取り消しと24時間介護を市に義務付けることなどを求めた訴訟の判決が25日、和歌山地裁であった。高橋善久裁判長は市が2011年度に決定した今年5月末までの提供時間12時間を、少なくとも21時間とするよう義務付ける判決を言い渡した。
 男性らの弁護団によると、ALS患者の介護サービスの時間増を義務付けた司法判断は全国初。もう1人いた原告は昨年9月に死亡。遺族が引き継いだ慰謝料請求は棄却された。
 高橋裁判長は判決で、11年度の市の決定について、市は男性や介護をしている妻の心身の状況などを「十分に考慮していない」などと指摘。市の決定は裁量権を逸脱しており、違法と判断した。そのうえで、少なくとも1日あたり21時間分のヘルパーの介護サービスがないと「男性の生命、身体、健康の維持などに対する重大な危険が発生する蓋然(がいぜん)性が高い」と結論づけた。

ALS訴訟、和歌山市が控訴断念 患者と妻、喜び
 同市は27日、控訴の断念を発表した。大橋建一市長は記者会見で「病気の進行状況や、妻の健康状態などを考慮し、判決を厳粛に受け止める」と述べた。

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