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【17.11.04】 11・3「9条改憲ノー」4万人が国会を包囲 全国で行動 

マスコミはあまり報道しない。全国で多くの人が立ち上がっている。

安倍政権による9条改憲に反対する行動が3日、全国各地で取り組まれました。国会周辺で行われた包囲大行動には、続々と人がつめかけ4万人(主催者発表)が集まりました。4野党の党首らや著名人などがスピーチし、「国会内外が力を合わせ、改憲発議そのものを阻止しよう」と訴え。総選挙で改憲勢力が3分の2を占めたもとで、改憲に反対する国民の意思を示す行動となりました。
国会周辺の大行動は、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」と総がかり行動実行委員会の共催です。首都圏からだけではなく、全国各地から集まった人びとで歩道や公園はいっぱいになりました。若者や子どもを連れた人も参加し、「9条改憲NO!」「憲法守り生かせ」などが書かれたプラカードを掲げました。
主催者挨拶した、全国市民アクション運営委員の高田健さんは、総選挙では市民と野党の共闘への分断がありながらも、これまでの共同の積み重ねから新しい勢力が生まれるなど、「大きな可能性をもった選挙でした」と指摘。「改憲勢力が3分の2を占めましたが、野党と市民の結束は大きく発展しています。改憲発議を阻止する闘いをしよう」と訴えました。
国内外から、さまざまな人がスピーチしました。韓国で朴槿恵政権を退陣に追い込む市民運動にかかわった、金泳鎬(キム ヨンホ)さんは「日本国憲法9条は、アジアの平和の宝です。戦後の平和体制の柱です」と訴えました。
ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)さんは、「日本政府が核兵器禁止条約に参加せず、憲法9条を変えようとしていることは戦後の誓いに逆行している」とのべました。
和歌山市から参加した大学院生(24)は、「今の政治は、そもそも憲法を守っていません。それなのに改憲を主張するなんておかしい」。地元では、安保法制に反対するサウンドデモや学習会を定期的に取り組んでいるといいます。「国会前の雰囲気を持ち帰って、これからも続けていきたい」

9条改憲発議を絶対許さない 野党代表が挨拶

3日の国会大包囲行動では野党代表が挨拶し、安倍9条改憲阻止へ国会内外で市民と共に闘う決意を表明しました。
立憲民主党の枝野代表は「国会の中の闘いと、国民と共に歩むたたかいを車の両輪として、立憲主義を取り戻す」、社民党の福島副党首は「自衛隊の明記は安保法の合法化だ」「他党とスクラムを組み、国民に訴える」と表明。民進党の江崎参院議員は「民主主義、憲法、平和主義はみなさんの手の中にあることをもう一度確認しよう」と訴えました。

日本共産党 志位委員長の挨拶

「安倍政権による9条改定反対」―この公約実践のため、力あわせ、頑張り抜く
みなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です。 
まず総選挙でのご支援に心からの感謝を申し上げます。日本共産党が後退したことはたいへん残念であり、私たちの力不足であり、力をつけて次の選挙では必ず巻き返したいと決意しています。
同時に、私たちは総選挙を、市民と野党の共闘という形で闘い、立憲民主党が躍進し、共闘勢力全体としては議席を倍に伸ばすことができたことは、私たちにとっても大きな喜びです。
そして三つの野党が市民連合と交わした7項目の政策合意の第1項目は、「安倍政権による9条改定反対」です。この国民のみなさんへの公約を実践するために、力をあわせ、頑張り抜くことを、まず固くお約束したいと思います。
安倍9条改憲の狙い―海外での無制限の武力行使が可能に
みなさん。安倍・自民党は、9条に自衛隊を明記する改憲論を打ち出しています。どうなるでしょうか。狙いがどこにあるでしょうか。首相は、「ただ(自衛隊の存在を)書くだけです。何も変わりません」といいます。しかし、「何も変わらない」なら、憲法を変える必要がないじゃないですか。
実は、たいへんな問題が起こってきます。法律の世界では、「後からつくった法律は、前の法律に優先する」―これが一般原則とされます。ですから、たとえ9条2項を残したとしても、後から「自衛隊を保持する」という項をつけくわえたとすると、こちらが優先することになる。9条2項が死んでしまう。
しかし、9条を9条たらしめている9条の命は、2項にこそあるのではないでしょうか。この項があったために、戦後、自衛隊は一人の外国人も殺さず、一人の戦死者も出してこなかった。2項が海外派兵を阻む壁となってたちはだかってきた。これを取り払ってしまったら、海外での無制限の武力行使が可能になってしまいます。ここに安倍改憲の狙いがある。このような恐ろしい道は絶対に許すな。この声を広げに広げようではありませんか。
日本に求められているのは憲法を変えることでなく、憲法を守る政治をつくること
だいたい、安倍首相に憲法改定を語る資格があるでしょうか。憲法を少しも守らないじゃないですか。安保法制、秘密法、共謀罪―どれもこれも憲法違反の法律です。数の暴力で次々に強行してきた。野党が憲法53条にもとづいて臨時国会召集を要求しても、3カ月も放置し、疑惑隠しの冒頭解散を強行しました。
憲法を守らない首相に、憲法改定を語る資格などありません。いま日本に求められているのは憲法を変えることではなく、憲法をちゃんと守る政治をつくることではないでしょうか。
闘いの目標―9条改憲案の国会発議を絶対に許さない
最後にみなさん。私たちのたたかいの目標は何でしょうか。9条改憲案の国会発議を絶対に許さない。ここに目標をはっきりすえようではありませんか。
それは可能でしょうか。国会の中だけを見ると、改憲派が多数です。しかし国民のみなさんの中で安倍9条改憲は絶対にだめだという揺るぎない多数派をつくることができれば、あの安倍首相だって、国会発議が怖くてできなくなりますよ。そういう状況に追い込もうではありませんか。
この問題の帰趨を決めるのは、主権者である国民のみなさんです。3000万署名を必ず集めきり、安倍9条改憲反対の揺るぎない国民的多数派をつくろうではありませんか。改憲策動をみんなの力で葬り去ろうではありませんか。私たちも一緒に頑張ります。ありがとうございました。

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