活動日誌−活動日誌

【17.07.16】 今日から「69行動」

核兵器がこの地上から亡くなるまで

今月7日、人類史上初めて核兵器を違法化する「核兵器禁止条約」が、国連本部で開かれていた「交渉会議」で、122カ国の圧倒的多数の賛成で採択されました。  採択が決まった瞬間、ホワイト議長、各国政府代表、市民社会代表は数分間続いた歓喜の渦の中で新たな歴史の幕開けを祝福し合いました。
市民社会の代表として発言したカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(85)は、「この瞬間がくるとは思っていなかった。心と知力を尽くしてくれたことに感謝したい。核兵器廃絶に近づく壮大な成果で、この日を70年間待ち続け、喜びに満ちている。核兵器の終わりの始まりだ。核兵器は道義に反してきただけでなく、今では違法となった。世界の指導者はこの条約に署名すべきだ」と話しました。
前文で「ヒバクシャ」や核実験被害者の「容認しがたい苦難と損害」を特記し、同時に「市民的良心」を担う「ヒバクシャ」の役割も強調されました。被爆者は、その体験によって人類に警告するとともに、核兵器のない新しい世界を創る担い手でもあります。条約は、被爆者とともに、核兵器全面廃絶へすすむ意思と力を示しました。
核兵器の完全廃絶に進む上で「3つの力」を合わせる事が重要だと言われています。
第1は、核兵器禁止条約そのものが核兵器全面廃絶へすすむ大きな力を持つ事です。
核兵器に「悪の烙印」を押し、違法化する新たな規範を確立しました。条約に参加していない核兵器保有国とその同盟国も、政治的・道義的な拘束を受けます。
第2の力は、この条約を生み出した各国政府と市民社会の力と共同を、更に発展させる事です。
圧倒的な国際世論をつくりだし、核兵器保有国とその同盟国を、包囲していくことが、「核兵器のない世界」への根本の力です。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員は、「核兵器はいらないという声を大きくしていくことで、核保有国と同盟国の条約参加を求めていきたい」と語りました。「ヒバクシャ国際署名」の取り組みがいよいよ急務になっています。
8月に迫った原水爆禁止世界大会は、特別な意義があります。大会は国連会議に参加した各国政府の代表や国連幹部などと今後の展望や共同について、活発な交流をする場となります。大会の成功は、日本の運動の当面する最重要の課題です。
米英仏は禁止条約に反対する共同声明を発表し「世界は危険になった」などと主張しましたが、追い詰められた姿を際立たせたものでした。世界の力関係は大きく変わろうとしています。核保有大国などの横暴を打ち破るときです。
第3の力は、核兵器保有国とその同盟国のそれぞれの国内で核兵器完全廃絶をめざす世論を多数とし、禁止条約への参加を求める運動を発展させる事です。
9月20日に条約の署名が始ります。今後は調印と批准のスピ―ドが注目されます。
日本政府は、別所国連大使が「署名することはない」とのべるだけで、まともな対応ができていません。被爆国として恥ずべき姿です。条約に調印し、批准する日本の政府・議会をつくる闘いが大きな課題となります。
私たちも、核兵器廃絶を願い、8月の広島・長崎での原水爆禁止世界大会に向けて、6月には平和大行進を、今日から「69行動」といって原爆の落とされた6と9のつく日に、この桑名駅前をお借りして、核兵器廃絶の「ヒバクシャ署名」や大会派遣のカンパのお願いしています。是非、ご協力お願い致します。

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