活動日誌−活動日誌

【17.04.29】「 『赤旗』考」なるものが27日、28日に掲載されたので紹介する。

「赤旗」考 (上) メディアの勇気 試される時代に

「きょう言いたいのは、自分の反省を込めてですけど、小選挙区制導入というのは、ここまで独裁体制をつくっちゃうのかなと」
23日朝放送のTBS系報道番組のなかでコメンテーターの岸井成格氏が、「安倍1強」といわれる政治状況を生み出した原因について、自戒を込めて語りました。
1990年代前半、小選挙区制導入の是非が大問題になったとき、「これこそ政権交代可能な仕組みだ」「政治腐敗を一掃する政治改革だ」などと、導入の旗を振ったのが、新聞やテレビなどの大手メディア、岸井氏もその一人でした。
当時、小選挙区制の反民主主義的な危険に警鐘を鳴らしたジャーナリストは少数派。ニセ「改革」だといって、連日、導入反対の大キャンペーンを張ったメディアは「赤旗」くらいのものでした。それは、「反対」=「守旧派」のレッテルが貼られる中、勇気のいることでした。
いま、日本のメディアには「勇気」が試されています。
北朝鮮の核・ミサイル開発にどう対応するのか。「米国は軍事的選択肢をとるな 外交交渉のなかで北朝鮮の非核化を」―志位委員長が発表した見解について、「今、日本の政治に、正論を吐く政党がほとんどなくなる中で貴重な発言だと思います」(元共同通信編集委員の中村明氏)という声があがります。
メディアの世界も同じです。軍事的選択肢を視野に入れるトランプ米大統領の姿勢を「高く評価する」という安倍首相の発言を無批判、無警戒に垂れ流し、北朝鮮がミサイルを発射したらどうするのかと不安ばかりをあおるメディアの状況。そのなかで、「いま重要なことは、いかにしてミサイル発射などという状況にしないことだ」と、外交的解決に徹するよう論陣を張るのが、「赤旗」です。
共謀罪をめぐっても、同じです。作家の半藤一利氏が、「『戦前と違う』とは思わない」ことだと、メディアに警告を発しています(「朝日」20日付)。
「太平洋戦争が始まる数年前までは明るかった。…それが窮屈になるのは、あっという間だった。その時代を生きている人は案外、世の中がどの方向に向かっているのかを見極めるのが難しいものだ」
だから、「今回の法案についてメディアはもっと敏感になるべきだ」と。
「赤旗」の創刊は1928年、主権在民、侵略戦争反対など真実を伝えるため非合法で発行されました。が、それゆえに、当時の天皇制政府の激しい弾圧を招き、35年に発行不能に。世の中がいっそう「窮屈」になっていく時代でした。
しかし、いま、共謀罪の危険な本質を徹底追及する「赤旗」は健在。100万を優に超える読者と結びつき、勇気を運びます。
メディアの勇気が試される時代、「赤旗」の役割はますます重要になっています。(曽)

「赤旗」考 (下) 政権批判と取材力 圧倒的な「独自性」

一方で歯止めのない暴走政治を進めつつ、他方で全面的なモラル崩壊に陥っている安倍政権―「戦後最悪」といわれるこの政権に対して、根源をつく容赦ない告発と批判を続けているのが「しんぶん赤旗」です。
そこに注目したのが、「しんぶん赤旗と聖教新聞 あなたの知らない『2大機関紙』の世界」と題する『週刊ポスト』(5月12日号)の特集です。
「最近の新聞はみな独自の取材も視点もなく、『金太郎飴』のようで面白くない…そんな不満をよく耳にする。そんななか、圧倒的な独自性を発揮する2紙がある」
同誌が注目した「しんぶん赤旗」の「独自性」とは―。
「一般の報道機関にはない視点や角度とは、今でいえば振り切った『安倍政権批判』である」
例にあげたのが4月13日付の紙面。1面で「安倍政権 “重大問題にはフタ”で新たな暴走 『共謀罪』衆院通過狙う」、2面で「厚労委に差し戻せ 介護保険法等改悪案 委員長に共産・民進」、3面で「『森友』疑惑 国政私物化という構図」はじめ4テーマを扱った安倍政権批判の特集です。
「両論併記を旨とする一般紙では考えられない強い論調で政権批判に邁進している」
同誌は、「赤旗を読めば共産党が今どんなことで与党を批判しようとしているかがよくわかる。…(森友学園問題の追及キャンペーンなど)問題の論点整理をするのに一番参考になった」という自民党ベテラン秘書のコメントを紹介しています。
同誌がもう一つ注目したのは、「全国紙が後追いする赤旗のスクープ力」「全国紙をも上回る取材力」です。
田中金脈追及、偽装請負追及、九電のやらせメール、稲田防衛相の白紙領収書疑惑などの歴史に残るスクープも振り返りながら、「赤旗」は「情報源でありライバルである」「記者たちも常に抜かれていないか、チェックしています」という全国紙記者の話も紹介しています。
「振り切った安倍政権批判」と「全国紙を上回るスクープ力、取材力」―その源泉はどこにあるのか。
タブーがない、大企業の広告がない、権力との癒着ももちろんない。あるのは、党綱領に凝縮された明確な路線と変革の立場、どんな弾圧や迫害に負けずに真実の報道を貫いてきた歴史、全国に張り巡らされた草の根の組織と「赤旗」ネットワーク。
日本共産党の機関紙であり、国民共同の新聞―ここに「赤旗」力の源泉があります。(陽)

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