活動日誌−活動日誌

【13.05.03】 今日は憲法記念日、各地で催し物があったようです。

私は、しんぶん赤旗の主張「憲法記念日」と記念日にあたっての日本共産党の談話を読んで、星野公平ニュースの全戸配布に奔走しました。

【主張 憲法記念日】96条も、9条も、改悪許さない
安倍政権のもと、憲法改悪の動きが急速に強まるなかで、1947年の施行から66年目の憲法記念日を迎えました。安倍政権は7月に予定される参院選で憲法改定を争点に持ち出し、まず改憲の発議を国会議員の3分の2以上の賛成としている96条の改定を手始めに、自衛隊を「国防軍」に変える9条改定などを強行しようとしています。96条改定の先行は、時の政権の都合だけで憲法を改定しようという、立憲主義を覆す、言語道断な暴挙です。96条改定も、憲法の平和原則を否定する9条改定も、許すわけにはいきません。
最近話題になった、アカデミー賞受賞の映画「リンカーン」をご覧になりましたか。リンカーン米大統領が19世紀半ば奴隷解放を実現するため、南北戦争のさなかに憲法改正を実現する話です。権謀術策のすさまじさは映画に譲って、注目したいのは、奴隷解放のための憲法修正13条も、議会の3分の2以上の賛成と4分の3の州議会での承認で成立した事実です。安倍首相は、憲法を改定するには衆参両院の「3分の2以上」の賛成で発議しなければならないというのは世界でも異常であるかのようにいって、発議要件の緩和を先行させようとしています。しかし、「リンカーン」に見るまでもなく、憲法改定にきびしい条件を設けているのは世界での常識です。それはなにより、権力の活動を縛る憲法は、時の政権の都合で簡単に改正されてはならないからであり、憲法は国の法律のなかで最高の法規だからです。
安倍政権は6年前の第1次政権時代、国会が発議した改憲案を国民投票で決める際の手続きを定めた国民投票法を成立させました。それに続いて今回、改憲の発議要件の緩和を持ち出しているのです。安倍政権の改憲に対する並々ならない執念と、まず手続きからはいる手口は明らかです。
自民党はすでに昨年、「日本国憲法改正草案」を発表しています。天皇を「元首」とし、自衛隊は「国防軍」とし、個別的であれ集団的であれ、「自衛権の発動を妨げるものではない」とするなど、とんでもない内容です。ところが安倍首相は、こうした改憲の中身は隠して“世界で異常”など偽りの口実で、まず改憲の発議要件を緩和しようというのです。まさにそのやり方そのものが立憲主義を覆し、国民の意思を踏みにじるものというほかありません。
自民党の改憲案は、96条の発議要件を緩和するだけでなく、基本的人権は「永久の権利」と定めた97条は削除し、公務員に憲法の尊重擁護義務を定めた99条は「すべて国民は、この憲法を尊重しなければならない」と変えようとしています。憲法に名を借りて、権力ではなく国民を縛ろうとしているのは明らかではないでしょうか。
改憲の本音をひとまず隠し、まず発議要件から変えようというやり方に、憲法に対する立場は違っても、強い反発の声が上がっています。安倍首相の思惑はそうやすやすと通るものではありません。だいたいまず96条からというのも、9条などの改憲には、国民の間に強い反対があるからです。
96条も9条も改憲を許さない―その声をさらに広げ、憲法を守り生かそうではありませんか。

【憲法施行66周年記念日にあたって、日本共産党の談話】
一、今年の憲法記念日は、改憲をめぐる危険な策動が強まっている中で迎えています。昨年の総選挙で改憲に執念を燃やす安倍内閣が誕生し、自民党や維新の会をはじめとする改憲勢力が、声高に「自主憲法制定」を叫んでいます。改憲勢力の最大の狙いは、憲法9条を変え、国防軍の創設など、日本を戦争する国につくりかえることです。アメリカと肩を並べて武力行使ができる体制づくりに向けて、集団的自衛権の見直しなど解釈改憲の動きも強まっています。
しかし、多くの国民は、憲法9条改定に反対しています。昨年の総選挙では、民意を反映しない小選挙区制というゆがんだ選挙制度のもとで、改憲勢力が圧倒的多数を得ましたが、国民世論とのあいだには大きなズレがあります。
日本共産党は、憲法9条をはじめ日本国憲法を守り抜くために全力をあげます。
一、安倍首相は、憲法96条の改定を「参院選の争点にする」などといいだしていますが、その政治的なねらいが、改憲勢力の最大の目標である憲法9条改定に向けて、ハードルを低くしたい、国民を改憲に「慣れ」させたい、ということにあるのは明らかです。
しかし、96条が、衆参両院の3分の2以上、国民投票の過半数という条件を課しているのは、憲法の制定や改定が国民の主権に属する重要な行為であり、権力に縛りをかけることを目的とした憲法が、ときの政権に左右されるようなことがあってはならないからです。これを一般の法律なみの「過半数」に緩和することは、国家による権力の乱用から国民の自由を守るという憲法の根本精神を否定するものです。いま、96条の改定の動きにたいし、「憲法の本質を無視した暴挙」「近代国家の否定」など、「憲法を変えることには反対しない」人たちも含む広範囲からの強い反対の声がでています。いまの改憲策動の道理のなさを示しています。
日本共産党は、憲法の精神を守る立場から、思想信条、政党支持、「護憲・改憲」などの違いを超えて、96条改定反対で一致する人々の力を合わせることを呼びかけるとともに、その共同を広げるために力を尽くします。
一、安倍首相や現職閣僚の靖国神社への奉納・参拝は、侵略戦争を肯定する許しがたい行為です。日本国憲法9条は、日本がアジアと世界に甚大な被害を与えた侵略戦争の反省を踏まえ、二度と「戦争はしない」「軍備はもたない」と誓った、国際公約です。過去の軍国主義の侵略戦争を、「自存自衛の正義の戦争だった」と美化することを目的とする靖国神社への参拝を当然と居直る姿勢に、国際社会から厳しい批判の目が向けられています。歴史を偽る点では、日本の侵略と植民地支配の誤りを認めた「村山談話」の見直しや、日本軍「慰安婦」問題での軍の関与と強制を認めた「河野談話」の見直しの動きと同根です。
一、日本国憲法は、「主権在民」「恒久平和」「基本的人権」「議会制民主主義」「地方自治」という世界でも先駆的な原則をもっています。いま政治に求められているのは、この原則を文字通り徹底し、実践をはかることです。日本共産党は、憲法を生かす政治に変えるために、いっそう奮闘する決意です。

朝日新聞の態度がよくわからない。じらさないで欲しい。

【座標軸】憲法記念日に 民主主義のページ開くには
「自主憲法」を制定しなければ、ほんとうの独立や主権回復はない―。そう考える立場からは、ほかの国と憲法を共有する試みなど想像を絶するだろう。
しかし今日、欧州連合(EU)ではそれが現実だ。27カ国で結ぶリスボン条約はいわばEUの「憲法」だ。意思決定の仕組みを定め加盟国を拘束する。

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仏独でも改憲のハードルは高い。それでも国家主権を相対化する改正を重ねるのは、国の枠にとどまる限界を感じるからだろう。
一方、東アジアの国々では、肥大したナショナリズムで国家主権を絶対化する言説がはばをきかせるばかり。
激変する時代の難題を解決できるのはどんな統治のかたちか、それに正当性をもたらせるのはどんな民主主義化。
そんな視点から民主主義の新しいページを開くために憲法を変えるのなら、ためらう理由はない。だが、わざわざページをめくりやすくして、時代の流れと反対の場所に向かってみても、世界はもうそこにはいないだろう。   (論説主幹・大野博人)

【天声人語】
「美しい国」というのは、何も安倍晋三首相の一手専売ではない。戦時の記憶も生々しい1948(昭和23)年、「美しい国」という詩集を世に出したのは、今も静かな人気のある詩人永瀬清子だった。本のタイトルにもなった詩をこう書き出す。

「はばかることなくよい思念(おもい)を 私らは語ってよいのですって。 美しいものを美しいと 私らはほめてよいのですって。 失ったものへの悲しみを 心のままに涙ながしてよいのですって。・・・」そして、「私らは語りましょう語りましょう手をとりあって」と詩は続く。

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前の年に、新憲法を戴く「戦後」は始まった。

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安倍さんは改憲手続きを定めた96条を緩めたがる。だがそうなれば、もののはずみや時代の気分で大切なものを失いかねない。誰にとって、どう「美しい」国なのか、守り伝えるべきものは何か、考えたい。

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