活動日誌−活動日誌

【12.07.23】 私が疑問に思っている入札の問題の入札監視委員会の議事録が公開になった。

意外に落とせたという印象。素人としては違和感を持ってしまう。

抽出事案3 額田水源地稼働に伴う施設設計更正業務委託
【委員長】第3案件、額田水源地稼働に伴う施設設計更正業務委託について、事務局から説明をお願いします。
【事務局】業務の概要でございますが、額田水源地稼働に伴う施設設計更正業務委託一式となっています。入札執行日は平成24年3月7日、入札参加資格は建設コンサルタントで上水道及び工業用水道部門の登録があること、また、地域要件といたしましては、県内業者までとしています。技術者の配置でございますが、管理技術者及び照査技術者を配置できることとしています。同種業務実績は、平成13年度以降、給水人口10万人以上の水道事業体が発注した上水道配水管設計業務を2件以上及び上水道ポンプ場実施詳細設計業務1件以上の実績を有することとしています。入札参加業者は7者、入札の経緯及び結果につきましては、7者から見積書の提出があり、うち1者は開札前に辞退しました。開札の結果、5者が最低制限価格を下回ったため失格となり、有効な札の中で一番低い価格であった株式会社日水コン三重事務所を落札候補者としました。事後審査の結果、適格であったため落札者としたところでございます。先ほどの説明の中で、7者から見積書の提出がありと申し上げましたが、これは、この案件は見積徴収型の一般競争入札としているためでございます。
【委員長】それでは、ただいまのご説明につきましてご質問、ご意見、よろしくお願いします。
【委 員】これを見させていただくと2つ気になる点がございまして、まず、失格の皆さんの最低制限価格ですけど、これまでのいろんな案件から比べると、わりかし離れていると思うのですね。今までの案件ですと、1万円とか、2万円、千円、2千円で、ぎりぎり最低制限価格を下回っていたので失格というケースよりは、結構、数十万単位で外れている。それが1点と、あと、落札決定したこの会社の金額は逆に大きな金額で入札している。他の5者と比べると大体300万ぐらい違っているという点が気になります。先ほどの積算ソフトとか、いろいろ話もありましたけど、このような2点気になる点が発生するような何か原因というのは考えられるのでしょうか。
【委員長】いかがでしょうか。
【発注担当課】今、先生のおっしゃられた2点については、先ほどの工事の関係でありますと、中央公契連モデルという形で現場管理費やいろいろな形で最低制限価格というのはある程度のラインでわかったと思います。今回、この案件については、先ほど契約監理課からご説明がありましたように、見積徴収型の一般競争入札としており、この7者から当初見積りを提出していただいております。その内容を把握し、尚且つ本市の基準の中で設計書を作成しております。設計価格は大体1,850万だったと思います。おそらくこの最低制限価格付近で入札さられたところは、最低制限価格の公式に合わされた数字で応札されているように考えられます。1者だけ高いと言われるところについては、おそらく今回の中身の内容で自分のところなりの積算において、最低制限価格のラインではできないという判断のもとでこのような高い数字を上げられたのではないかと考えております。よろしくお願いします。
【委員長】ただいまのご説明でいかがでしょうか。
【委 員】すると、この落札した業者というのは、ちょっと表現が、語弊があるのかもしれませんけど、意外に落とせたという印象を持っているという感じになるのでしょうか。
【発注担当課】これはちょっと参考までですけれども、この落札した業者については、当初、見積徴収をさせていただいた時は、2,390万という数字が出てきております。その内容を私のところが先ほどもご案内いたしましたように、実施設計とか、設計業務とか、いろいろなことを他者との関係も見せていただいた内容で1,800万の設計書を作成していますので、恐らくこの業者は、予定価格を参考に約700万近くを落としてくれたということになろうかと。
【委 員】一応、今説明していただいた理由も確かにあると思います。ただ、素人目に見ると、7者並んでいて1者だけがどうして高いのかと。辞退したところはわかりませんが、残り5者の入札はほとんど似たような、要は失格ラインのところへみんな行っていますよね。もっと凸凹しているのであれば、それぞれ見積りを一生懸命考えて自分のところなりにやったのかなという感じをきっと受けるだろうと思うのですけど、いかんせん、この数字を見ていますと1,450万、1,460万、1,470万のところで5者が並んでいて、この落札した業者だけ飛び抜けていると、確かに当初の見積りよりは下げてきているよと言いますが、何か、やっぱり少し素人としては違和感を持ってしまうところなのですが、その辺りはいかがでしょうか。
【発注担当課】先生の今言われた内容は、先ほどの工事の関係もそうなんですけれども、設計や歩掛というのは公開されております。情報公開にも出しております。当初、当然積算をすれば、うちが予定価格として上げている数字にはなろうかと思います。それは工事であろうが、業務委託であろうが。この1,400万とか、先ほどの最低ラインで失格になるというところは、自分のところの会社として最低制限価格の金額でできるかどうかのまず判断をしてみえると思います。積み上げてその最低制限価格を出しているという判断ではないのではないか。今回、この1者については、例えば先ほど言いました2,390万からここに下がっているという話ではなくて、私のところが改めて出させていただいた設計内容に自分のところなりにきちっと積算をされたのではないかと。要は最低制限価格ではうちはできないですよという解釈で、先ほど先生がもう一つ言われた25番の案件の話についても、この業者については積算をおそらくされて、本来なら最低制限価格はもっと下になろうかと思いますが、これについても自社として積算をされているという理解を私はしておりますので、その辺のところをご理解いただけるとありがたいです。
【委 員】ありがとうございます。あと、水道の25番の案件ですけど、こちらは1者しか入札をしてきていないわけなのですが、この26番の案件で7者入札してきたということは、25番の案件の方もいわゆる調査とか何か、いわゆるコンサルタントのお仕事のたぐいだと思うので、何者かあってもいいのかなと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。
【発注担当課】これも、あくまで私の意見としてお話しさせてもらうのですが、25番の案件については調査業務であり、人海戦略で一軒一軒お宅をお邪魔したりとか、物を設置したりとかいうことで、現地調査を実施する必要があり、まともに人件費がかかります。一方、設計業務というのは、当然、人件費はかかるのですけど、この設計というのはある程度ノウハウ、いろんなことで技術力がものすごく入ってきます。このようなことから、多分、コンサルの中でもこういう調査業務については、ほんとうに調査をしていく人件費やいろいろなことにかかる費用を考えると、積算した内容ではちょっと下請さんやいろんなところへ出しても頼めないのかなという理解もしてみえて、今回、自分のところの技術の方にだけに参加された、極論を言うと、おいしい方だけに参加しようかな、というような考えかもわからんということですね。ただ、この1者については、両方とも、この日水コンですか、この1者については当然現地を十分把握せずしてこちらの設計に反映できないということも含んで参加されたのではないのかなというふうに思っております。
【委 員】わかりました。
【委 員】最初に説明のありました低入札価格調査制度ですが、仮にこの案件に適用したとすると、どのような結果になるのでしょうか。
【事務局】この案件の場合、5者が失格になっておりますが、業者としては、当然利益等も考えてこの金額で仕事が出来るということで応札していますので、そういった根拠を必ず持っていると考えられます。ですので、この案件で失格となった業者を対象に仮に低入札価格調査を実施した場合、恐らく適格と判断され、落札候補者になるものと考えられます。しかし、適正な積算をしないで応札した場合などは、調査の段階で不適格と判断されることも十分考えられます。
【委員長】ではこの案件は、恐らく日水コンさんは最低制限価格を狙ったわけでなく、積み上げていった結果で入札したところ、偶然に落札したと、それが1つだったということなのですね。他にはいかがでしょうか。それでは、この案件につきましては、特に問題はありませんけれども、各委員からいろんな意見も出ましたので、委員の意見を踏まえてまた改めて検討していただいて、適正な契約を遂行していくようにしてください。以上で抽出事案の審議を終了いたしたいと思います。
関係者の方、どうもありがとうございました。
(桑名市のホームページ、入札・契約情報から、その他の欄に記載されています。)

星野公平の6月議会だよりの原稿より

【質問】第1回の入札監視委員会が5月31日行われました。額田水源地関連の業務委託で考えられないような入札経過表が報告されていました。7社が入札に参加し、1社が辞退、5社が78.52−79.67%で応札し、いずれも最低制限価格80.54%を下回り失格、95.06%(他社より飛びぬけて高い)を出した会社が落札すると言う結果でした。もう1つ関連で98.96%で落札しています。最低制限価格から考えて5百万円近い損害(桑名市の余分な出費)になります。この事実に対する桑名市の見解を問いました。
【答弁】原因は設計書に積算しがたい部分があったからではないのか。参加要件は適格だったので決定した。適正な入札の執行に努める。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
以前の活動日誌はこちらからご覧いただけます
RSSフィード(更新情報)