活動日誌−活動日誌

【12.01.21】 今年の前衛2月号に、山下泰裕氏に聞く「スポーツはいま社会にどう貢献できるか」が掲載されています。

山下泰裕氏の言葉から、抜粋します。

2011年は日本体育協会の前身大日本体育協会が設立されて100年。創立者は嘉納治五郎。日本体育の父。柔道を創始。
鍛錬を通して自己を律する事ができるようになる。柔を通して培ったことを日常生活、人生にいかしていく。
私が本物の柔道家かどうかは、これからの私の人生をふくめて決められる。
スポーツ界でもう1回、スポーツを通じて心を磨く、人間としての力をつけるという、嘉納治五郎先生の原点をとらえなおす必要があると思っている。
「スポーツ宣言」は、スポーツがすべての人々の権利であり、人類共通の文化であることをうたい、スポーツをする喜び、フェアプレイの精神、そしてスポーツの持っている価値を自覚し表現することなどによって、スポーツの使命を果たすことをよびかけている。(ダウンロードに全文掲載)
チャンピオンスポーツと生涯スポーツは敵対するものでない。この二つがともに発展することは、日本の社会にとっても大きな意味がある。
いま私が、非常に心配しているのは、日本がすごく病んでいる事。人と面と向かって話すことが苦手、自分の考えや思いをうまく相手に伝えられない、相手の立場になって物事を考えることができない人が増えているのではないかという事。こういう社会の状況に対して、スポーツができることはないかと考えている。
スポーツ界が、スポーツ界のことだけを考えるのではなくて、社会のこと、子どもたちのこと、世の中のことにたいして何ができるのか、我々が果たせる役割は何なのか、を真剣に考える時期にきているのではないか。
嘉納治五郎先生が柔道の精神について説いたことは、「精力善用」(心身のもつすべての力を最大限に生かして社会の善い方向に用いる)と「自他共栄」(相手を敬い、信頼しあい、助け合う心を育み、自分だけでなく他人とともに栄えある世の中にしようとする)
隣国の大国である中国やロシアと交流してこそ、平和的な環境がつくれると確信している。
21世紀のキーワードは、多様性、寛容、自立ではないか。
スポーツパーソンは、己の力を高めると同時に自分たちが社会に対して何ができるのかだ。

私も、中学1年と高校1年で柔道を学んだ。
大学4年間は、陸上競技(長距離)に明け暮れした。
山下泰裕氏の話には頭が下がる。(山下氏54歳、私62歳)

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