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【12.01.12】 桑名市民病院はどうなるのか

*2011年12月2日 広報くわなVOL86(2012.1.15)より

統合(市と市民病院、山本総合病院の間)に関する基本合意書を締結
地域医療を再構築するための重要な第一歩
【概要】
関係機関と連携して、救急医療、高度医療及び小児周産期医療をはじめとした安全で良質な医療を提供し、市民の皆さんの健康維持及び増進に寄与することを目的としている。
【内容】
1、 統合は2012年4月1日
2、 統合後の地方独立行政法人の名称は桑名市総合医療センター
3、 医療法人山本総合病院から土地・建物・医療機器・営業権などが譲渡

*2012年1月10日 市議会全員協議会での説明

事業の譲渡日(再編統合)までの予定
(1) 臨時市議会
? 再編統合(譲渡)に要する費用(2011年度分)
・山本総合病院買収価格          2,342,955千円
・新病院の基本構想・基本計画の策定業務費     7,534千円
               (合計)  2,350,489千円
・財源内訳
   地域医療再生基金            562,733千円
   地方債                 951,600千円
(合併特例債237,900千円、病院事業債713,700千円)
   一般財源                836,156千円

? 地方独立行政法人桑名市民病院定款の変更
・名称を桑名市総合医療センターに変更
・役員の定数を5人以内から9人以内に変更
・病院の名称
  桑名市民病院   →桑名西医療センター
  桑名市民病院分院 →桑名南医療センター
  山本総合病院   →桑名東医療センター

? 地方独立行政法人桑名市民病院中期目標の変更
・医療機能を含む組織の集約化、業務運営の融合
・三重大学と緊密な連携

(2) 事業譲渡契約書の締結
? 契約者は、市と市民病院、山本総合病院
? 契約内容は、譲渡資産の範囲、譲渡金額、譲渡日など
(3) 第1回定例会
? 補正予算 会計基準の相違に基づく貸借対照表上の短期的安全性を確保する費用
? 当初予算 基本設計、実施設計などに関わる予算
(4) 譲渡日(再編統合) 2012年4月1日

【註1】地域医療再生基金
三重県からの地域医療再生基金は、桑名市一般会計及び地方独立行政法人桑名市民病院施設整備等貸付事業特別会計で受け入れる

【註2】桑名市一般会計及び地方独立行政法人桑名市民病院施設整備等貸付事業特別会計から地方独立行政法人会計への資金の流れ
・桑名市一般会計から合併特例債を地方独立行政法人会計へ出資する
・桑名市地方独立行政法人桑名市民病院施設整備等貸付事業特別会計から病院事業債、一般財源を地方独立行政法人会計へ貸付ける

【問題点】 議会の決議

桑名市民病院の再編統合と地域医療の充実に関する決議。
公立病院の課題は、国の定める公立病院改革ガイドラインにおいて、公立病院改革として、(1)経営効率化、(2)再編・ネットワーク化、(3)経営形態の見直しの3つの視点を示し、当市では、平成18年6月「桑名市民病院あり方検討委員会」から「桑名市民病院の400床前後の二次医療が可能な自己完結型の急性期病院の早期実現」の答申を受けている。これにより、桑名市民病院は、昨年10月に平田循環器病院と再編統合すると同時に、地方独立行政法人化し313床を有する病院となった。桑名市民病院の地方独立行政法人化は、経営形態の見直しの一環として、改革の第1歩を踏み出したといえるが、桑名の地域医療を守るには、今後、より一層の経営効率化、再編ネットワーク化が必要と考える。一方、現在の当市の地域医療を取り巻く情勢は、医師・医療従事者の不足など厳しい状況にあり、当市の今後の二次救急医療体制(病院群輪番制)、小児救急医療体制は、より一層、厳しい状況になると予測でき、この体制の確保には、二次救急医療の中心となる基幹病院の整備の必要性がある。また、医療・介護・福祉の連携では、桑名市地域医療対策連絡協議会が設置され、今後、この協議会の事業推進を図る必要がある。よって地域医療体制の確保と住民福祉の向上に向け、地方自治体の責務として、特に、下記事項について強く要請する。

(1)桑名市民病院の今後に関しては、桑名医師会と中心的な医師派遣元となる三重大学付属病院医局と協議の場の設置や、三重県・外部有識者からの意見聴取により、中核的な民間病院との再編統合に向け調査・研究し、あらゆる視点から検討・協議され推進すること。
(2)桑名市地域医療対策連絡協議会に設置される「地域医療提供体制部会」で出された諸課題の解決に努めること。
(3)医療・福祉・介護の連携のため、桑名市地域医療対策連絡協議会に設置される「医療と福祉、介護等との連携部会」で出された諸課題の解決に努めること。
以上、決議する。
平成22年9月28日、桑名市議会

星野の疑問(議会議事録より、全部はダウンロードより)

日本共産党の星野公平です。私たちは、決してこの地域医療の充実に反対するものではありませんけれども、頭に再編統合があるということは違和感を感じますので、この決議書に沿って質問をさせてもらいたいと思います。
まず、1番目は、公立病院、自治体病院の課題は何なのか。自治体病院の役割は、しっかりと住民の要求に根差して行うところにあるのではないでしょうか。国の医療制度で不採算部門とされるところ、いわゆる民間病院がやろうとしないところをやらなければならないのが本来の自治体病院であるわけであります。ところが、昨年、地方独立行政法人化されたわけであり、この病院自体に幾つかの問題があると私たちは考えており、この独立行政法人化には反対してきたわけであります。特に、経営の効率化と言って利益追求に走ることは問題になるわけであります。この点、この病院に対して、公立病院、自治体病院についてどのような考えを持っておられるのか、御答弁願いたいと思います。
それから、この文章の中にもありますけども、根本的な問題は、医師不足の解決をどうするか、ここにあるわけでありますけれども、このことについて触れられておらないわけでありますけれども、このことに対してどのようなお考えをお持ちなのか、答弁願いたいと思います。
次に、桑名市地域医療対策連絡協議会、これが発足して、過去数回会議を開いているわけでありますけれども、この協議会についてどのようにとらえておられるのか。
そして、この記のところの(2)、(3)にありますけれども、地域医療提供体制部会、さらには医療と福祉、介護等との連携部会、これができるということで、今回の本会議でもいろいろ質疑があったわけでありますけれども、ここで出された諸課題の解決に努める、こういったことが書いてあるわけであります。何が出るかわからない。しかしながら、この解決を推進していく。これは、議会の役割を放棄するもの、まさに白紙委任をするものだと考えますが、この点についてどのようなお考えなのか、答弁願いたいと思います。
最後に、決議するということでありますけれども、この決議をするということはどのような位置づけで、そして表のほうには提出するとありますけれども、どこに提出されるのか、答弁願いたいと思います。以上です。

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