市政の動き−議会発言

【11.03.24】 本日最終日

反対討論をする

【2011年3月議会、反対討論(来年度予算案を含む)】
こんにちは。日本共産党の星野公平です。
改めて、先の東日本大震災で被害にあわれた方々にお見舞いと、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。又、困難の中で災害復興に当たっておられる方々に敬意を表します。桑名市でも津波警報が発令され、避難勧告が出されましたが、実際に避難された方は88人、0.2%にも満たないと報道されています。市長は来年度予算で「防災」に予算を重点配分したと言われましたが、ハード面だけでなく、ソフト面の整備・強化が必要ではないでしょうか。
それでは、日本共産党桑名市議団を代表して、提出されている34議案中、来年度予算案の総て10議案・今年度補正予算案2議案(一般会計と国保会計)・条例の制定2議案(新西方コミュニティセンター設置と病院整備基金条例)・条例の一部改正6議案(下水道と水道の統合関係3つ、職員の病気休暇に関するもの、国保税の一部値上げ、強引な景観条例制定)の20議案に反対の理由を述べて討論とします。

1番目、議案第1号 平成23年度桑名市一般会計予算。
市長は「健康づくり、子育て、防災の3本柱に予算を重点配分」と言われましたが、事実そうなっているのか、それだけで良いのか検証して行きたいと思います。緊急性のない道路建設や公園整備などの公共事業は相変わらずの予算であり、社会的弱者である高齢者や障害者いじめの予算には反対であります。障害者へのタクシー券、ガソリン代助成に所得制限を導入したり、生活困窮者への夏冬の手当の廃止がありますが、「10%削減」に無理があり、削るべきところが間違っています。削るところは緊急性のない無駄な公共事業であり、同和関連予算、大企業を優遇する企業誘致奨励金ではないでしょうか。
同和関連予算は各所に見られる人権啓発費や人権センター費、同和総務費、隣保館費、児童センター、共同浴場、改良住宅(これは一般住宅と統一すべきです)、社会人権・同和教育推進事業費、教育集会所費、それに、いつまでも続く住宅新築資金等貸付事業特別会計への繰り出しなど、相変わらず計上されており、09年の決算と比べると増額されており、ここにメスを入れるべきです。同和の終結宣言を求めます。昨年と同じように図書館等の施設維持のための官製ワーキングプアにもつながるPFI事業費に4億6,500万円、指定管理者制度、既に48施設に及ぶわけでありますけれども、この施設管理運営代行費、実に6億円を超えているわけであります。本会議で一般質問をしましたが「指定管理者制度は、住民の福祉を増進する目的をもってその利用を供する施設である公の施設について、民間事業者等が有するノウハウを活用することにより、住民サービスの質の向上を図っていくことで、施設の設置の目的を効果的に達成する。」であり、今こそ見直しが必要と考えます。保育所・小学校給食やごみ収集の業務委託に反対であります。公のやるべきことを民間にやらせることは責任の所在が不明確になるという問題があります。さらには管理者が利益を優先し、サービスの低下にもつながってくることが最近明らかになってきました。事業の選択が住民の立場に立った優先順位とは思われません。
個別的には、自衛官募集に協力する事務費、開催するかわからない国民保護事業費、滞納者から有無を言わせず取り立てたり、差し押さえを強行する三重地方税管理回収機構負担金、住民の合意がなく、予算もないのにどんどん進められていく駅西土地区画整理事業費、広域清掃事業組合負担金にはどんどん値上がりするRDF取引料が含まれています。病院基金の2億円積み立て、保育料の改訂により多度・長島地区では負担増が顕著です。子どもたちを競わせランク付けするだけで、子どもたちの負担になる学力テストの実施に反対です。            以上が、来年度一般会計予算に反対する主な理由であります。

2番目、議案第2号 平成23年度桑名市国民健康保険事業特別会計予算。
国民健康保険の目的は「社会保障と国民保健の向上」であります。多くの方が高い保険税で悩んでいます。滞納世帯は加入世帯18,000余りの世帯中5,000世帯を超えていると言われております。何とか支払ったとしても3割の自己負担も重く簡単に病院にかかれない現実があります。桑名市で悲惨な事件が起こる前に、早急に、払える国保税に国・県の補助を求めながら改定すべきであります。この様な中で基金への積み立てなどしている場合ではありません。以上が反対の理由です。

3番目、議案第3号 平成23年度桑名市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算。
同和事業の終結に向けて会計を整理することが必要であります。悪質な滞納者への対応はしっかりすべきであります。そして、一般会計からの繰り入れはやめるべきであり、反対であります。

4番目、議案第4号 平成23年度桑名市市営駐車場事業特別会計予算。  
これについては、指定管理者制度が導入されている事に反対であります。

5番目、議案第5号 平成23年度桑名市農業集落排水事業特別会計予算。  
水道事業部門への統合に反対であります。

6番目、議案第6号 平成23年度桑名市介護保険事業特別会計予算。   
段階的とはいいながらも、65歳以上の方の保険料が平均4,073円から4,130円に、来年度も上がります。これについて反対であります。

7番目、議案第7号 平成23年度桑名市後期高齢者医療事業特別会計予算。
まず、国の「後期高齢者医療制度」に反対であります。年齢で区切って別枠の医療保険に囲い込み、高い負担で安上がりの医療を押しつけるのが「後期高齢者医療制度」であります。保険料は、後期高齢者の人口比率の上昇に伴って上がっていく仕組みになっております。制度が延命する限り、際限のない負担増が高齢者の方を襲ってくるわけであります。高齢者の生活を圧迫させ、重い負担を高齢者に実感させ、我慢をさせ、検査、投薬、手術を制限したり、複数の診療科を受診しにくくさせるものであるわけであります。「後期高齢者医療制度」は民主党の公約通りにすぐに廃止し、減らされ続けてきた国庫負担金をもとに戻して高齢者の負担を軽減し、年齢や所得による差別のない医療制度を確立すべきであります。したがって、この予算には、制度の問題を指摘し反対です。

8番目、議案第8号 平成23年度桑名市地方独立行政法人桑名市民病院施設整備等貸付事業特別会計予算について。                 
桑名市民病院は地方独立行政法人化されましたが、今でも反対であります。それは、病院が利益を求めれば、地域医療、地域住民へのサービスの低下や労働条件の悪化につながることが明白だからであります。病院が自治体病院としての本来の機能を発揮するためなら、現行の医療制度の中で基準外の支出(赤字補てん)はやむを得ないものだと考えております。しかしながら、病院は勝手な自由な裁量を求めて地方独立行政法人化しました。その後で金を貸してくれ、金を貸してやると言うのがこの金貸し会計だと理解しております。医療機器の整備という3,000万円もの貸付金が今年もあります。病院に返済能力があるのでしょうか。議会の意見を聞く必要がなくなり、金だけは貸してくれ、こんな我が儘な事は承服できません。従って反対であります。

9番目、議案第9号 平成23年度桑名市水道事業会計予算。
使ってもいない長良川の水を長良川系と言って、会計上高く買っている事と、検針業務の委託は、県外の業者に委託し他県に利益を持っていかれ、検針員は官製ワーキングプアの被害者になっています。従って当予算には反対です。

10番目、議案第10号 平成23年度桑名市下水道事業会計予算。
下水道事業が、地方公営企業法の全部適用になる事と水道事業との統合のメリットが明らかでない事で反対します。

11番目、議案第11号 桑名市組織条例の一部改正について。
下水道と水道が組織的に統合されることになりますので反対です。

12番目、議案第12号 桑名市新西方コミュニティセンター条例の制定について。
新しくできる新西方コミュニティセンターの施設の管理・運営の責任の所在が不明確であり反対です。

13番目、議案第13号 桑名市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について。
この改正は、職員の病気休暇について労働条件の低下を招く可能性があり反対です。

14番目、議案第17号 桑名市病院整備基金条例の制定について
病院整備として再編・統合ありきで推進されており反対です。

15番目、議案第18号 桑名市調整池維持管理基金条例及び桑名市長島町下水道整備基金条例の一部改正について
下水道事業が、地方公営企業法の全部適用になる事に反対です。

16番目、議案第19号 桑名市国民健康保険税条例の一部改正について   
本当の意味で高所得者に負担増をお願いし、低所得者に負担を軽減させるのなら納得できますが、これは上限の切上げで、収入的に厳しい層に更なる保険税の負担増を強いることになり、ますます払えなくなる事が考えられ反対です。

17番目、議案第22号 桑名市景観づくり条例の一部改正について
かなり立派な景観計画でありますが、鈴鹿の山を眺望保全の対象に入れるべきであり、景観重要道路には屋外広告物(看板)の規制をすべきです。また、公共施設(例えば学校とか幼稚園・保育園・病院など)の近隣では高さ制限が必要です。これらの問題を解決しないと今度の景観条例制定には意味がありません。条例起案部の都市整備課景観室と建築開発課はブレーキとアクセルの関係にあります。そして建築開発課が条例をどれだけ理解をし、都市整備部長が都市整備部理事にどれだけ意見が言えるか市役所内部の問題があります。いくら立派な条例を作っても、市に守るポリシーがなければ絵に描いた餅であります。市民に義務・責任を課すのでなく、業者に条例を守らなかった場合の罰則を条例に追加する事こそ必要です。従ってこの「景観条例」案には反対します。

18番目、議案第24号 桑名市水道水源保護条例の一部改正について
12月議会でこの条例改正に反対しました。組織内の変更ですが、元に下水道と水道の組織統合があり反対です。

19番目、議案第25号 平成22年度桑名市一般会計補正予算(第4号)。
計画性のない、住民に理解されていない、予算もない、「3無い」の桑名駅西土地区画整理事業とこの事業の昨年の12月に補正を組み、この3月に繰越しとは議会を軽視しているとか思えない補正予算のいい加減な姿勢に猛省を促し反対です。

20番目、議案第26号 平成22年度桑名市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)。
来年度の予算案のところでも述べましたが、基金への積み立て3億円に反対であります。その金があるのなら1世帯あたり1万円以上引き下げることが出来ます。是非検討してください。                                          

以上が反対の討論であります。皆様方の御賛同、よろしくお願いします。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
以前の活動日誌はこちらからご覧いただけます
RSSフィード(更新情報)