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【18.07.21】 通常国会 事実上終わる。 真実は解明されず、悪法のみ成立(今日の中日・朝日から)

国会、明日閉会 政権の横暴が極まった 中日 7月21日

通常国会が明日閉会する。与党は延長会期中、国民への影響が懸念される「悪法」の成立を強行する一方、「森友、加計問題」の解明には蓋をしてしまった。安倍政権の横暴が極まったのではないか。

明日会期末を迎える通常国会は昨日事実上閉会した。実質的な最終日、与党が成立を図ったのがカジノを中核とする「統合型リゾート施設(IR)整備法案」だった。
そもそも刑法が禁じる賭博を一部合法化する危険性や、ギャンブル依存症患者を増やす恐れがある法案だ。地域振興や外国人の集客に本当に役立つのか、審議を通じても疑問は解消されない。法案成立後に政令などで決める事項が約330項目にも上る。そんな法案を成立させていいのか。
延長国会の期間中、西日本を豪雨が襲い、200人以上が亡くなった。猛暑の中、多くの被災者が生活再建を急ぐ。避難生活を余儀なくされている方は依然多い。
生活再建や復旧、復興に向けた策を練り、法の不備を補い、予算を確保することこそが、国会が優先すべき課題ではなかったか。
しかし、会期末の限られた時間は安倍政権が優先した「カジノ法案」の審議に費やされ、寸断された道路や鉄道、堤防が決壊した河川を所管する石井国土交通相が答弁に追われた。災害対策より賭博か、との批判が出て当然だ。
西日本豪雨では、気象庁が厳重警戒を呼び掛けた5日夜、自民党議員が「赤坂自民亭」と題する宴会を開き、安倍首相や小野寺防衛相らが参加していた。
豪雨発生時から緊張感を持って災害対応に当たっていたのか、疑問を抱かせる振る舞いだ。
与党は延長国会で参院議員定数を6増やし、比例代表の一部に優先的に当選できる「特定枠」を導入する「改正公職選挙法」も成立させた。法律が求める抜本改革に程遠く、「合区」対象選挙区で公認漏れした自民党現職議員の救済策にほかならない。こんな制度をつくり、恥じることはないのか。

森友学園をめぐる問題では財務省の公文書改竄が明らかになり、佐川前国税庁長官による国会での偽証も指摘されている。加計学園は愛媛県に嘘をついたと主張する。国民の多くが疑念を抱くのに、与党はなぜ事実を解明しないのか。政治権力を集める首相や官邸への配慮なのか。
国会で多数を占めれば、何をやっても許される。政権がそんな考えで国会を運営したとしたら、国民を愚弄するにも程がある。

通常国会が事実上閉会 骨太の議論は乏しかった 毎日 7月21日

安倍首相が「働き方改革国会」と銘打って臨んだ通常国会が昨日事実上、閉会した。
「働き方改革関連法」は、厚生労働省による労働時間調査のデータに問題が見つかってつまずいたものの、国会提出前に裁量労働制の対象拡大部分を削除して成立にこぎ着け、首相の体面は何とか保たれた。
その他にも、受動喫煙対策を強化する「改正健康増進法」や、成人年齢を18歳に引き下げる「改正民法」など、国民生活に密接な法律が成立した。
にもかかわらず、活発な議論が行われた印象がないのは、安倍政権のもとで深まった与野党対立の結果だろう。野党の反対を与党の数の力で押し切る強引な国会運営が目立ったことは否めない。
「統合型リゾート(IR)実施法」を拙速な審議で成立させる必要があったのか。カジノ解禁という賛否の分かれる論点が含まれるだけに、国民の理解を得る熟議がなされなかったことは残念でならない。
野党が多弱化している今なら無理も通せると与党は高をくくっているように見える。そんな驕りが鮮明に表れたのが参院選の「合区救済」を目的とした「改正公職選挙法」だ。
かつて「国会の華」といわれた首相出席の予算委員会審議は不祥事追及の場となった。政権側は不誠実な答弁を繰り返し、不毛なやり取りが聴く者をうんざりさせた。

「森友、加計問題」は行政府が立法府に嘘をつき続けた、平成史に残る不祥事だ。安倍首相周辺や妻昭恵氏の関与が疑われているのに、関係者の証人喚問などに及び腰の姿勢をとり続けた与党の責任は重い。

首相は国会閉会によって乗り切ったと考えているのかもしれないが、9月の自民党総裁選で3選を果たしても禊にはならない。国会は特別委員会を設置し、真相解明と政治責任の追及を続けるべきだ。
国会の役割は立法と行政監視だけではない。人口減少問題や朝鮮半島情勢などの大きな課題を与野党が論じ合い、国民と政治認識を共有すべきなのにそれが機能していない。
首相と立憲民主党の枝野代表が「党首討論の歴史的使命は終わった」と言い放った場面は象徴的だった。骨太の議論ができる国会に立て直さなければならない。

「水道法改正」は、継続審議に

水道事業の民営化を進める「水道法改正案」は、継続審議になった。
7月30日発行の「プレイボーイ」No.31にも記事化されている。
「ニッポンの水がヤバイ!」と4ページにわたって書かれており、海外の水メジャーに命の水が乗っ取られ、水道料金の値上げは必至としています。

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