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【18.06.10】 無節操「日米首脳会談」安倍首相の対米追従ぶり

6月9日の朝日社説から

安倍首相は、日米は「完全に一致」「常にともにある」と繰り返す。
米国頼みの外交を続けていては、時代の流れに取り残されかねない。

安倍首相は4月に続いて再び訪米し、トランプ大統領と会談した。
12日に開かれる米朝首脳会談を前に、対北朝鮮政策をすり合わせる狙いだ。
トランプ大統領は、朝鮮戦争の終結に向けた合意文書への署名を調整中と明かした。当面は制裁を解除しない考えも示したが、北朝鮮を取り込む方向にかじを切ったことは間違いない。

日米の首脳が緊密に連携することは重要であるが、日本が主体的に外交を構想し、近隣諸国との足場を固めたうえでなければ、予測不能のトランプ流に振り回されるだけだ。
安倍首相は、拉致問題の解決に向け、金正恩朝鮮労働党委員長との会談に強い意欲を示した。

安倍政権は北朝鮮の脅威をあおり、防衛政策の転換や防衛力増強を進めてきたが、米国一辺倒、圧力一辺倒の外交は、はしごを外された。これまでの外交の効果と限界を冷徹に分析し、新たな現実に即した戦略を練り直さねばならない。

現状では、東アジアのあるべき将来像を示すことすら出来ていない。
米国の動きに応じて態度を変える様では、地域の平和と安定を築く当事者としての自覚が問われる。

安倍首相の対米追従ぶりは際だっていた。「対話のための対話は意味がない」と北朝鮮への「最大限の圧力」を主導していたのに、米朝首脳会談の開催が決まると「大統領の勇気を称賛したい」と一変した。
トランプ氏が会談中止を発表した際には、世界で一国だけ「支持する」と表明した。
首相の本音はそこにあったのだろう。ところが、会談が復活すると「会談の実現を強く期待している」。無節操と言うほかない。

これが、首相が口癖の様に繰り返してきた「日米は100%ともにある」の内実だ。
安全保障に経済を絡めるトランプ大統領は、対日貿易赤字の縮小に照準を合わせ、巨額の米国製兵器などの購入を日本に迫っている。北朝鮮問題で対米依存を強めれば、足もとを見られるばかりではないか。

米国に従うだけで、日本の利益は守れない。
その当たり前の事実を安倍首相は認識すべきだ。

安倍さん、国内のごたごたがある限り、何を言っても説得力がありませんよ。

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