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【17.12.01】 「サクシードヒルズ西方 宅地開発事業 簡易環境影響評価書」に対する意見書を提出しました。

準対象事業という事で簡易環境影響評価になっているが、南側の開発が続けば、ゆうに20haを越える。

「サクシードヒルズ西方 宅地開発事業 簡易環境影響評価書」に対する意見書

2017年12月1日 提出

桑名市立花町1−14−7
星野 公平

【開発の概要について】
1、 P2 実施区域の位置 
開発場所の北別所・西方地区(高塚山古墳の竹林周辺)の境界が分りにくい。
大きな地図(ぜんりん等)で示して下さい。

2、 P9 工事車両の走行ルート 
国道258号より既存道路を拡幅改良するそうですが、258号から側道への出入りは非常に危険です(特に258号に出る時)。対策はあるのですか。

3、P10−11(P159) 切土・盛土その他
地震発生時の盛土の耐震性、液状化等危険性があります。もし開発できて、販売する場合、盛土部分について、購入予定者にはっきりと公開しますか。

4、P12 排水施設計画(P157−158 水質、地形・地質)
雨水排水(調整池に貯留後)、汚水排水(西側宅地と東側宅地の2箇所に分け、
検討中)とありますが、昨今の豪雨は予測不可能な状況です。2つの調整池で、
現在の南側(西方寺周辺)の道路への大量流水は防げますか。東側(土仏さん下の北別所)も雨水が氾濫する可能性がありますが、大丈夫なのですか。
濁水対策の仮設沈砂池は何処に作るのか。土砂流出の抑制になるのか。仮調整
池、調整池との位置関係等は。

【準対象事業実施区域及びその周囲の概況】 
5、P50 活断層
「位置がやや不明朗な活断層が存在する」とあるが対策はあるのか。盛土同様に販売時に公表・明記するのか。

6、P51−57 動植物の生息又は生育、植生及び生態系の状況
希少種(三重県レッドデータブック)を鳥類(21)、爬虫類(1)、淡水・汽水
魚類(17)、昆虫類(24)、クモ類(3)、貝類(14)、甲殻類(5)、維管
束植物(24)を列挙しているが目的はどこにあるのか。

7、P61 景観、人と自然との触れ合いの活動の状況
開発地域は、丘陵地地区です。自然景観が素晴らしく「里山の景観が見られ、
豊かな自然環境に恵まれている。又、丘陵地に見られる緑や竹林、高塚山古墳
等の緑が市街地にうるおいを与えている。」と言われています。これをどうする
のですか。破壊するのですか。

8、地域の歴史的文化的特性を生かした環境
遺跡等文化財確認調査(平成24年6月4日、6日試掘調査実施)
「埋蔵物は発見されなかった。」とありますが 5ヶ所位の調査で良いのか。

9、P69 人口の状況
大成地区 世帯数 4,008   予定増加数   366
人口   9,113         1,281
市内で一番大きな地域になるが、学校や排出物等の対応はできるのか。

10、P114−115鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律による指定状況
「播磨鳥獣保護区」が隣接しているが影響はないのか。
「東部特定猟具使用禁止区域」が図に示されていない。(資料の不備)

11、P119−121 環境の保全を目的とする法令等による規制等の状況一覧
桑名市の都市計画マスタ―プラン、緑の計画に対するコメントが入っていな いのは何故か。不都合なことがあってもちゃんと対応すべきです。

【簡易的環境影響評価の項目及び結果等】
12、P130 歴史的文化的遺産、景観
除外する理由が納得できない。歴史的文化的遺産はある。景観が破壊される。

13、P134、P136 陸生動物、陸生植物、水生生物、生態系、景観
選定されたが、具体性がありません。実施内容をちゃんと公表して下さい。
調査、予測及び評価の手法は妥当か。

14、P160−P163 陸生動物、陸生植物、水生生物、生態系
何故「ヒメタイコウチ」だけの調査なのか。最新のデータを取ってください
(調査平成24年5、6月)。「区域内はほとんど竹林で、希少な陸生動物、
陸生植物、水生生物、生態系が確認されていない」というが、調査したのか。
その根拠は。
「ヒメタイコウチ」の生息場所の上流部に、公園を整備し、水の供給源とし
て配慮とあるが具体的にどうするのか(P167)。出来る限りの回避・低減
で良いのか。

15、P164 景観
「地域景観に大きな影響を与えるものではない」とあるが、竹林の破棄は景
観に大きな影響を与えます。見識を問います。

16、P168 総合評価
「本事業の実施について、環境に及ぼす影響を予測・評価した結果、大気質、
騒音・振動、水質、陸上動物・陸上植物、水生生物、廃棄物、温室効果ガス
等に及ぼす影響については、各種の環境保全対策の実施により、事業者の実
行可能な範囲内で回避・低減され、地域の環境保全の基準に整合しており、
事業計画区域及びその周辺地域の環境に及ぼす影響は小さいものと考える。」
とあるが、結論(総合評価)に納得出来ない。準対象事業という事で簡易環
境影響評価になっているが、南側の開発が続けば、ゆうに20haを越える。
その点も考慮に入れていくべきです。(現に、桑名市内のミニ開発の連続が、
集中豪雨時の排水処理(災害を招く)に大きな影響を与えています。)

                              (以上)

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