活動日誌−活動日誌

【15.03.24】 日曜日には、吉永純先生の話を聴いてきました。住宅扶助の引き下げ問題。

生活保護費を削減してもいいの!? 〜利用者の暮らしと私たちの暮らし〜 反貧困ネットワークあいちの主催です。

1、 基調報告「生活保護基準の引き下げの動向」吉永純花園大教授
「生活保護」とは、人生の「生」を無条件で保障し、肯定するという事。(稲葉剛)
「生きるための選択肢は、借金か風俗か自死か、行政に頼るか」、(生活保護を利用して)「いやあ、私は健康で文化的な生活を営んでいいですよ、って言われるからと、死神に反論する材料ができたのです」(失職女子)
貧困大国日本は、6人に1人が貧困。かっての中間層が一部の富裕層と貧困層に拡大。
こどもの貧困に関して、狭い住まいが子供の貧困を拡大し、将来にわたって大きな禍根を残しかねない状況にある。
保護世帯には、基準生活費に続いて住宅扶助・冬期加算の引き下げのトリプルパンチである。
基準部会報告では、保護世帯の劣悪な住環境を示し、住宅扶助額の改善を示唆している。
どう対抗するのか。
(1)生活困窮者自立支援法等の取組によって掘り起こした要保護層を確実に保護に結び付ける。
(2)住宅扶助の引き下げ→経過措置の最大限の活用
(3)審査請求と訴訟

2、 当事者からの発言
刈谷市、名古屋市、津市の方から発言があった。いずれも60歳前後で独身男性。
自分の生活の大変さと自分だけのために裁判をしているのではない事も訴えられた。

3、 基準引き下げ裁判の動き 森弘典弁護士
愛知は昨年7月31日に提訴(原告16人)し、今年3月20日に第1回口頭弁論。200人が傍聴に駆け付けた。全国では20道府県で692人が訴えている。訴状の内容も解説された。

4、 ケースワーカーからの報告(名古屋市、近藤さん)
名古屋の住宅扶助基準額は35,800円、最低居住面積水準が満たされていない。(1人25㎡、2人30㎡)

5、 パネルディスカッション
会場からの質問に答えられた。値上げせず頑張っておられる家主さんからの発言が印象的だった。

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