活動日誌−活動日誌

【13.03.23】 昨日は3月議会最終日でした。

45議案中29議案に反対しました。

こんにちは。日本共産党の星野公平です。
日本共産党桑名市議団を代表して、提案されている45議案中、来年度予算10議案すべてと、今年度補正予算のうち一般会計と国保会計の2議案、指定管理者関連の条例制定・一部改正3議案、障害者自立支援法を障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)に変えたための文言変更2議案、職員退職手当の改定1議案、「地域主権一括法」の成立によって地方自治体に権限が移譲され、制定・一部改正される条例9議案、上下水道料金・利用料金値上げの条例の一部改正2議案、の合計29議案に反対の理由を述べて、討論します。
 
1番目、議案第1号 平成25年度桑名市一般会計予算。
骨格予算と言いながらも社会保障費の増を理由に膨脹した予算になっています。
贅肉はもっと削ぐべきです。その後に、住民の福祉優先の肉付け予算を期待しています。
同和関連予算は相変わらずで、各所に見られる人権啓発費や人権センター費、同和総務費、隣保館費、児童センター費、共同浴場、改良住宅、人権保育推進事業費、社会人権・同和教育推進事業費、教育集会所費、それに、いつまでも続く住宅新築資金等貸付事業特別会計への繰出しなど計上されております。同和事業の終結を求めます。
大企業を優遇する企業誘致奨励金は無視できません。これからの企業誘致は、亀山のシャープの例を見ても明らかなように、多くの危険性があります。
桑名市が本来なべき仕事は何なのでしょうか。業務の民間委託の拡大は問題です。図書館の施設管理のための官製ワーキングプアにもつながるPFI事業費、指定管理者制度の施設管理運営代行費、更に指定管理者制度を導入するための予算もあります。指定管理者制度は、「住民の福祉を増進する目的を持って、その利用を供する施設である公の施設について、民間事業者等が有するノウハウを活用することにより、住民サービスの向上を図っていく」ことであります。本当にそうなっているのでしょうか。保育所・小学校給食やごみ収集の委託には反対です。公のやるべきことを民間にやらせることは、責任の所在が不明確になるという大きな問題点があります。今こそ見直しが必要だと考えます。
個別的には、自衛官募集に協力する事務費、開催するかわからない国民保護事業費、税の徴収強化と滞納者から有無を言わせず取り立てる、そして差し押さえを強行する三重地方税管理回収機構負担金、広域清掃事業組合負担金にはどんどん値上がりしていくRDF引き取り料が含まれております。予算にはありませんが、子供たちを競わせランクづけさせて、子供たちの負担になる学力テストの実施には反対であります。
以上が来年度一般会計予算に反対する主な理由です。

2番目、議案第2号 平成25年度桑名市国民健康保険事業特別会計予算。
国民健康保険の本来の目的を果たしていません。国保の目的は、社会保障と国民保健の向上です。多くの方が県下一高い保険税で困っています。滞納世帯には、短期証や資格証明書が発行されます。桑名で悲惨な事故が起こる前に、早急に、払える国保税に国・県の補助を求めながら改定すべきであります。基金への多額の積み立てをやめ、早急に1人1万円以上の国保税の引き下げを求めて反対です。

3番目、議案第3号 平成25年度桑名市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算。
同和事業は終結すべきであり、一般会計からの繰り入れに反対。
同和事業の終結に向けて、早急に会計を整理することが必要であります。悪質な滞納者への対応はしっかりとすべきであります。一般会計からの繰り入れには反対です。県内の松阪市では逆に一般会計にお金を戻しているそうです。市長中心に担当者の努力を求めます。

4番目、議案第4号 平成25年度桑名市市営駐車場事業特別会計予算。
一般会計からの繰入れと指定管理者制度に反対です。
この会計は、多額の借金があります。先の見通しがありません。

5番目、議案第5号 平成25年度桑名市農業集落排水事業特別会計予算。
後の下水道事業会計予算と同様に、利用料金値上げが前提になっているため反対です。

6番目、議案第6号 平成25年度桑名市介護保険事業特別会計予算。
高い介護保険料、利用する際にも高い負担がかかります。要支援の段階が設けられサービスが受けにくくなっています。介護保険料を滞納するとサービスを受ける時の負担率が上がります。介護度の認定のあり方や保険料・利用料の軽減・減免が求められていますが不十分です。介護労働者への報酬や労働改善も不十分であり反対です。

7番目、議案第7号 平成25年度桑名市後期高齢者医療事業特別会計予算。
後期高齢者医療制度に反対です。
年齢で区切って、別枠の医療保険に囲い込み、高い負担で安上がりの医療を押しつける制度であります。保険料は、後期高齢者の人口比率の上昇に伴って上がっていく仕組みになっております。制度が延命する限り、際限のない負担増が高齢者の方に襲いかかります。後期高齢者医療制度はすぐに廃止し、減らされ続けてきた国庫負担金をもとに戻して、高齢者の負担を軽減し、年齢や所得による差別のない医療制度を確立すべきであります。

8番目、議案第8号 平成25年度桑名市地方独立行政法人桑名市総合医療センター施設整備等貸付事業特別会計予算について。
地方独立行政法人化された病院への貸付に反対です。
桑名市民病院は地方独立行政法人化されましたが、今でも私たちは反対であります。それは、病院が利益を求めれば、地域医療、地域住民へのサービスの低下や労働条件の悪化につながることが明白だからであります。病院が自治体病院としての本来の機能を発揮するためならば、現行の医療制度の中で、基準外の支出、赤字補てんはやむを得ないものと考えております。しかしながら、病院は、勝手な自由な裁量を求めて地方独立行政法人化したわけであります。その後で、金を貸してくれ、金を貸してやるというのがこの貸し借り会計であります。病院に返済能力があるのでしょうか。議会の意見を聞く必要がなくなり、金だけ貸してくれ、こんなわがままなことは承認できません。したがって、特別会計と一般会計からの繰入れに反対であります。

9番目、議案第9号 平成25年度桑名市水道事業会計予算。
市民に負担を強要する料金値上げに反対です。水道事業が企業としてやらなければならない仕事は沢山あります。使っていない長良川の水を長良川系といって会計上高く買っていること、そして検針や集金業務は委託し、官製ワーキングプアをここから作り出しています。したがって、この予算には反対です。

10番目、議案第10号 平成25年度桑名市下水道事業会計予算。
利用料金値上げが前提になっています。下水道の普及は多くの市民が望んでいるものであります。しかしながら、半永久的に整備されそうもない地域があるわけであります。事業計画の不均等性も指摘して、反対いたします。

11番目 議案第11号 桑名市公の施設の指定管理者の指定の手続等に関する条例の一部改正について
指定管理者制度の選定委員会を明確にしようとするものですが、官製ワーキングプアを生み出す元であり、指定管理者制度そのものに反対であり、この条例の一部改正には反対です。

12番目 
?議案第13号 障害者自立支援法の一部改正に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
?議案第33号 桑名障害者介護給付費等の支給に関する審査会共同設置規約の一部を変更することについて
障害者自立支援法が障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)に変わり、それにとも伴う文言だけの変更でありますが、障害者総合支援法に反対する理由を明確にし、この条例と規約の一部を変更に反対です。
そもそも厚生労働省は、障害者自立支援法を違憲とする障害者らとの和解合意で、自立支援法を廃止して、新しい法律を制定する事の確約をしました。ところが、新しい法律案は、提言を尊重したものでなく、自立支援法の一部を見直し、名前を変更し、制度の本格的見直しは先送りする基本合意をほごにする改正案でしかなかった。(障害を自己責任とし、家族収入を含め応益負担を課する仕組みはそのまま)

13番目 議案第14号 桑名市委員会の委員等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について                        
専門的な知識を持つ大学の先生も弁護士も「情報公開・個人情報保護審査会委員」は、6700円です。どうして、指定管理者選定委員や社会福祉法人監査専門指導員だけ、日額を上げるのですか。全体的に基準が明確になっていないので反対です。

14番目 議案第16号 桑名市職員退職手当支給条例等の一部改正について
市長、これは職員との信頼関係を崩すものです。職員の将来設計をどの様に考えているのですか。職員の将来設計に大きな影響を与えるものであり反対です。

15番目 
?議案第17号 桑名市長島町下水道整備基金条例の一部改正について
?議案第19号 桑名市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部改正について
?議案第20号 桑名市道路の構造の技術的基準等を定める条例の制定について
?議案第21号 桑名市準用河川に係る河川管理施設等の構造の技術的基準を定める条例の制定について
?議案第23号 桑名市営住宅等の整備基準に関する条例の制定について
?議案第24号 桑名市営住宅管理条例の一部改正について
?議案第25号 桑名市都市公園条例の一部改正について
?議案第29号 桑名市水道事業布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準に関する条例の制定について
?議案第30号 桑名市公共下水道の構造の技術上の基準等を定める条例の制定について
12月議会の介護保険関連の2件と同様に、「地域主権一括法」の成立によって地方自治体に条例を制定させ分権(権限が移譲)を進めるものです。今後推進することによって自治体間の格差が生じることにもなりますので反対です。

16番目 議案第27号 桑名市陽だまりの丘生涯学習交流センター条例の制定について
一律的な指定管理者制度の導入に反対です。官製ワーキングプアの源泉です。
また、収入の無い子どもから利用料を取りるべきではありません。

17番目 議案第28号 桑名市水道事業給水条例の一部改正について
収入が減る中で、公共料金等の値上げで、支出が増大しています。市民生活は限界に近付いています。市民の節水の努力を悪とする、水道料金値上げには反対です。企業というなら、もっと自己努力をすべきです。

18番目 議案第31号 桑名市下水道条例の一部改正について
下水道利用料金の値上げにも反対です。

19番目、議案第36号 平成24年度桑名市一般会計補正予算(第6号)。
見通しも地域からの信頼も無く今後200億円近い予算を必要とする「駅西土地区画整理事業」、今年も多額の繰越明許を行おうとしています。何故期間内にまとまらないんですか。計画を見直したらどうですか。繰越明許に反対です。
国の緊急雇用の政策が本来の目的を達していません。安易に減じるのは行政の怠慢です。以上が反対する理由であります。

20番目、議案第37号 平成24年度桑名市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
多額の繰越金の活用として、今年も3億円を基金積み立てようとしています。こんなお金があるのなら県下1高い保険税を引き下げて加入者に還元すべきです。従ってこの補正予算には反対です。

以上(20項目、29議案)が反対の理由であります。
議員皆様方の御賛同をよろしくお願いします。

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