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【11.04.28】 森功 著「泥のカネ」裏金王・水谷功と権力者の饗宴(文芸春秋)発売

水谷建設のあくどい商法が暴露された。まじめに働いている建設・土木の労働者やダンプの運転手たちが気の毒だ。

すでに「しんぶん赤旗」日曜版では、何度も1億円を水谷建設から小沢側に渡した事実を報道していた。今回、赤旗日曜版デスクと共同通信に水谷功自らが話していた事が明らかにされている。
水谷建設の私たちの今まで知らなかった仕事内容も書かれている。北陸での手取川ダム工事、敦賀原発工事、福島県でやっていた事柄(福島第二原発)、北朝鮮での利権(船を所有し砂の販売)、重機取引(国内で使った重機を海外で販売し多額の利益を得る)等々です。
亀井静香、野中広務、北川正恭、石原慎太郎らも登場する。
カジノ狂い、芸能人とのつながりはひどい。
最後に宴の一幕が下りようとしていると述べている。タイミングがまさに一致している。裁判にも注目だ。
業界の談合・汚職に興味ある人に一読を勧めたい。

毎日新聞 4月27日(水)11時39分 配信 <陸山会事件>「1億円提供」水谷建設前社長が裏金証言

 小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書の衆院議員、石川知裕被告(37)と元公設第1秘書、大久保隆規被告(49)らの公判が27日、東京地裁(登石郁朗裁判長)であった。中堅ゼネコン「水谷建設」の川村尚前社長(53)が「大久保元秘書から現金1億円を要求され従った。工事を受注でき、元秘書のご協力のたまものと思う」と述べ、小沢事務所に裏金を提供したと証言した。石川議員らは裏金授受を全面的に否定しており、公判は最大のヤマ場を迎えた。
 川村前社長は小沢元代表の地元・岩手県の胆沢ダム関連工事を受注するため、社長就任直後の03年11月に大久保元秘書に面会したと証言。その際に「同業社より遅い」と言われたことから「お近づきになるために(03年の)大みそかにご自宅に伺い、松阪牛と現金100万円を手渡した」「東京・向島の料亭で4〜5回接待した」などと元秘書への利益供与を証言した。
 裏金については「04年9月、議員会館で大久保元秘書から『計1億円を頂きたい』と言われ了承した。100億円ぐらいの売り上げが見込まれ、採算が合うと思った」と説明。04年10月15日に東京・赤坂のホテルのフロント近くで、二重の紙袋に入れた現金5000万円を大久保元秘書の代理で現れた石川議員に手渡し、05年4月中旬には同じホテルの喫茶店で大久保元秘書に5000万円を手渡したと述べた。裏金を特捜部に供述した理由としては「会社としての反省、申し訳ないという気持ちがあり証言した」と述べた。
 検察側は冒頭陳述で「建設業者からの謝礼金授受が明るみに出るのを回避しようとした」と石川、大久保両被告の虚偽記載の動機を指摘している。
 石川議員と大久保元秘書は捜査段階から一貫して裏金授受を完全否定。石川議員はこの日の公判で終始、腕組みしたままにらみ付けるように前社長の証言を聞いた。弁護側は前社長の証人尋問について「起訴内容と関係ない」として実施に反対していたが、登石裁判長が犯行動機の背景事情に関連する内容として採用を決めていた。【伊藤直孝、鈴木一生】

かねてからスクープしていた「しんぶん赤旗」は28日に1面で報道。

4月28日(木)「しんぶん赤旗」 「小沢氏側に計1億円」水谷建設元社長 「要求され」と証言 陸山会事件公判

 民主党の小沢一郎元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた衆院議員の石川知裕被告(37)ら元秘書3人の公判が27日、東京地裁(登石郁朗裁判長)で行われました。中堅ゼネコン水谷建設の川村尚・元社長(53)は証人尋問で、「胆(い)沢(さわ)ダムの下請け工事受注の見返りに元秘書から1億円の提供を要求され、現金5000万円を2回に分けて支払った」とのべました。
 元社長は東京都港区の旧全日空ホテルに5000万円を入れた紙袋を運んだと証言。1度目の04年10月15日に石川被告に5千万円、2度目の05年4月中旬には元公設第1秘書の大久保隆規被告に渡したと述べました。
 受け取りについて石川、大久保両被告は一貫して否認しています。公判で、「大久保さんとはここにいる大久保被告か」という検察側の問いに、元社長は「はい」とはっきりした口調で答えました。
 水谷建設は胆沢ダム(岩手県奥州市)の二つの本体工事で第1次下請けJV(共同企業体)の幹事社で受注できるよう働きかけてきました。
 元社長の証言によると、社長に就任したばかりの2003年11月に協力会社社長の紹介で、大久保被告と議員会館内で面会。その席で胆沢ダム工事の「1次下請けとして参入できるようお願いした」といいます。これに大久保被告は「同業者よりも(あいさつが)遅い」と強い口調で応じたといいます。
 親密な関係をきずこうと元社長は、同年おおみそかに大久保被告の自宅に、松阪牛と現金100万円を届けました。さらに大久保被告を都内の料亭で4、5回接待。元社長は04年9月に、大久保被告から計1億円を要求されたと証言しました。

2011年4月30日(土)「しんぶん赤旗」主張 水谷建設ヤミ献金 小沢元代表の説明求められる

5000万円の入った紙袋を「テーブルの下で目立たないように渡した」そうです。小沢一郎民主党元代表の秘書ら3人が政治資金規正法違反の罪に問われた裁判で、三重県の中堅ゼネコン・水谷建設の元社長が、ヤミ献金提供の様子を生々しく証言しました。水谷建設の小沢事務所へのヤミ献金疑惑は、「しんぶん赤旗」日曜版が2年前の11月から詳細に報じ、小沢元代表の疑惑の核心となっていました。金を運んだ当事者が公開の法廷で語ったヤミ献金の証言は重く、小沢氏に国民への説明責任を突きつけています。
秘書らの裁判は、小沢元代表の資金管理団体「陸山会」の巨額の土地取引で、購入資金の原資となった小沢元代表からの4億円の借入金を政治資金収支報告書に記載しなかったことを問うものです。なぜうその記載をしたのか。検察側は冒頭陳述で、水谷建設が小沢元代表の地元・岩手の胆沢(いさわ)ダム工事受注の謝礼として2回計1億円のヤミ献金をした時期が、陸山会の不動産取得の時期と重なっており、「記載すれば4億円の原資が胆沢ダム工事受注謝礼の違法な資金と追及されるおそれがあった」ことが動機だとしました。
元社長の証言で、小沢事務所の公共事業支配は、ここまで強烈なのかと驚かされます。元社長は、ダム工事の下請け受注をねらって、小沢事務所で工事受注を取り仕切っていた大久保隆規被告を訪ねたさい、「来るのが遅い」と叱責されたといいます。なんとか取り入ろうと、大みそかに松阪牛と100万円を大久保被告に届け、料亭での接待も重ね、受注を了承されたときには、1億円のヤミ献金を命じられて唯々諾々と従うしかありませんでした。元社長は「小沢事務所に反対されれば参入できない」といい、首尾よく受注できたのは「小沢事務所と大久保秘書の協力のたまものと思います」と証言しています。
公共工事を錬金術の種にし、税金から多額のヤミ資金を得る小沢事務所の体質だから、それを隠すために政治資金規正法など平気で踏みにじったという検察の主張の説得力は増しています。大久保被告らはヤミ献金受領の事実を全面否定しています。被告側弁護団は、元社長の証言の変遷などをあげ、信用性を否定しようとしました。しかし、元社長の証言は、本紙の取材に応じたときから一貫しており、揺らいではいません。検察の支配下にあって虚偽を述べているとも思えません。その証言の迫真性とともに、「会社としての反省、申し訳ないという気持ちがあり証言した」という説明は、素直であり、信頼性を感じさせます。
小沢元代表は、自民党竹下派時代から公共事業に強い支配力を持ち、「天の声」を発することで多額のゼネコン資金を得てきたという多くの証言があります。水谷建設のヤミ献金について、小沢元代表は「まったくでたらめ、そのような事実はない」としか説明していません。自らが政治資金規正法違反に問われた事件でも、裁判を控えていることを理由に国会での証言から逃げました。ヤミ献金を贈ったというゼネコン側の証言を前に、このままだんまりでは国民は納得できません。

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