【09.09.29】 ９月定例会終わる
１９議案中、平成２０年度決算の認定を除く１０議案に反対討論
今日は、日本共産党の星野公平です。
アメリカのオバマ政権に続いて、日本では鳩山政権が誕生しました。
世界が、日本が大きく変わろうとしています。
先週はニューヨークで、「地球温暖化対策」で、「核兵廃絶の問題」で大きな動きがありました。
国内では、麻生前政権時の見直しが始まり、地方分権も大きく進められようとしています。
補助金政策を含め、国の動きを注意して見極めなくてはなりません。
それでは、ただいま上程となっています１９議案中、平成２０年度決算の認定を除く１０議案に日本共産党桑名市議団を代表して反対討論します。
補正予算、下水道料金値上げ等に反対
１つ目、
議案８６号 平成２１年度桑名市一般会計補正予算（第５号）について
（大量のパソコン購入、地域医療対策、病院事業運営、下水道繰出し、駅西土地区画整理、）
�‥戚棔‖舂未離僖愁灰鷙愼�（市役所職員用と中学校）について、指名競争入札により１社の総取りになると、「地域活性化・経済危機対策」の主旨には合いません。パソコンは、今まで通りリースで充分ではないでしょうか。
�◆“�し国おこし・三重推進事業費、県の強引な施策に桑名市が支出する必要性はない。
�� 地域医療対策事業費、すでに支払いが発生しており、ルール違反の予算計上であります。
�ぁ”賊〇�業運営費負担金、地方独立行政法人桑名市民病院への支出であるため
�ァ〃鮃�増進施設費、財政上凍結であるのに具体的説明もないまま設計変更するものです。
まちづくり交付金の申請も主旨から矛盾するものであり納得できません。
�Α‘段眠餬弖�出金（農業集落排水事業、下水道事業へ）料金値上げのための繰出し
�А￣慇湘效篭莢萓依�事業費増、先の見通しの無い事業への移転補償のための（内容は非公開）予算増
２つ目、
議案８７号 平成２１年度桑名市下水道事業特別会計補正予算（第３号）について
（値上げのためのシステム）
３つ目、
議案８８号 平成２１年度桑名市農業集落排水事業特別会計補正予算（第１号）
（値上げのためのシステム）
共に、料金値上げのためのシステム変更、市民への値上げ周知のための予算であり反対であります。
４つ目、
議案９１号 平成２０年度桑名市桑名市民病院事業会計決算の認定について
（地方独立行政法人化へ）
地方独立行政法人化によってどんな自由度が増すというのでしょうか。多分、職員への賃下げ・リストラへの自由でしょう。
地方独立行政法人化に向けての経費が盛り込まれているため同意できません。
５つ目、
議案９２号 平成２０年度桑名市水道事業会計決算の認定について
（水の購入に関して）
反対の理由として、不明朗な県水の購入を指摘します。
桑名市は水道水の供給総量約２千（２,１６１）万㎥の内、約３百（３２８）万㎥を県水に頼っています。
そして全く同じ水でありながら、旧桑名は２．３百万／万㎥、旧長島は木曽系０．６百万／万㎥と長良系１．２百万／万㎥で購入しています。実に３.７倍の開きがあります。これを改善（契約水量の見直し）する事によって１億円以上の支出減が考えられます。
この努力が行われていませんので水道事業会計決算の認定に反対です。
６つ目、
議案９３号 桑名市男女共同参画推進条例の制定について
（条例化を急ぐ必要はない、中味をもっと議論すべき）
男女共同参画の目標を達成するためには、条例化を急ぐ必要はありません。条例案を再度市民の皆さんに提示し、住民説明会を実施し、もっと時間をかけ討論をしてから制定しても遅くはありません。その方が、市民の方にこの目的がよくわかります。
また、条例案には、補強・訂正をしなければならない部分、文言等がたくさんあります。
７つ目、
議案９４号 桑名市下水道条例の一部改正について これは値上げ条例です。
（料金の値上げ）
下水道料金には重い負担感があります。昨年来の不況下で家庭の収入が減っています。先日、２００８年の民間企業に勤める人の平均給与は前年比１．７％と過去最大の減になったと発表がありました。年収２００万以下の低所得者も３年連続して１０００万人を超えている状況です。又、名古屋市職員の給与の大幅ダウンが答申されました。住民に更なる負担を強いる事は許されません。理由は何であれ、今値上げをする時ではありません。質疑でも言いましたが、どうしても値上げするなら市長自ら市民の前で説明すべきであります。値上げを議決してから住民に知らせる方法は改めてください。
８つ目、
議案１００号 工事請負契約の締結について（雨水ポンプ場自動化・遠方監視システム工事）
（総合評価落札方式に問題、技術評価点が低すぎないか（ほとんど価格で決まる））
この総合評価落札方式には問題があると思われます。当局からも満足な説明がなされませんでした。技術評価点は１００点満点にすると僅か３５点です。これでは、及第の点数とは言えないのではないでしょうか。所詮、価格のウエイトが高く、価格出で決まるシステムは変わっていません。
９つ目、
議案１０１号 財産の取得について（電子黒板機能付デジタルテレビ）
（自公政権のバラマキ、敢えて随契するまでもない）
最近盛んにテレビで、４月に鳩山現首相がこの電子黒板がバラマキだと主張している映像が写されています。予定価格まで達しないのなら敢えて随意契約することも無く、購入を止めればいいのではないでしょうか。幸いに現場からの要望も無いそうですから。
１０番目、最後に、
議案１０８号 地方独立行政法人桑名市民病院が達成すべき業務運営に関する目標を定めることについて（中期目標）
（地方独立行政法人化反対、メリットは、目標の中味は）
今までも今でも市民病院の地方独立行政法人化（公立病院としての役割を投げ捨て、採算性や利益追求の運営を優先させようとする）には反対であります。
今回の中期目標には将来的展望を見出せず、地域医療の崩壊を進める国の医療費抑制政策をそのまま持ち込むものです。
中期目標には、効率的・効果的な業務運営を掲げながらも、職員は新しい給与体系に組み込まれ、多くの職員が収入減になってしまいます。いかに職員への合理化・リストラを図るかが今回の独法化の狙いであります。
（中期計画の専決処分は、全くの議会軽視であり容認できません。）
以上１０議案に反対の理由を述べ、反対討論とします。
議員の皆さんのご理解をよろしくお願いします。