【09.06.26】 6月定例会最終日

請願第1号「桑名市の国民健康保険税の引下げ等についての請願書」に賛成討論

 この請願は、桑名市内の6団体(桑名医療生活協同組合、生活と健康を守る会桑名、全日本年金組合桑名支部、新日本婦人の会桑名支部、消費税をなくす桑名の会、桑名員弁民主商工会)より出されました。
 請願事項は、高すぎて払えない「国保税の引き下げ」と、「減免制度の拡充」を求めるものです。
 是非、採択していただけるよう賛成討論をします。
 継続審査になっていましたこの請願、先ほどの委員長報告によると、減免制度について検討されている。一般財政からの拠出という事から、税金の投入を何処まで行うという事も分からないので、採択しなくても良いとの事で委員会では不採択でした。
 日本は、世界の中でも優れた国民皆保険の社会です。であるはずです。
国民健康保険には、社保(企業の健保組合、共済組合)、協会けんぽ(旧政府管掌)などに入れない、中小企業で働く人、自営の人、企業を退職された人、無職の人やその家族が加入しており、比較的低所得者層が多いのが実情です。いずれも高い保険税で悩まされています。昨年からはお年寄りを差別する「後期高齢者医療制度」が発足しました。75歳と言う年齢だけで医療を差別するものです。今まで負担がなかった人に新たな負担が発生しています。
4月に餓死された方は、本来なら桑名市が就労内容(保険等も含め)を確認し、国保へ加入の指導等をしなければならない所、市が怠り無保険であったようです。ここにも保健福祉部長の「おおむねきちっと対応していた」という発言には疑問をもたざるを得ません。
 国保は社会保障です。
桑名市の総合計画には社会保障の項目に国保事業や低所得者など生活困窮者の生活支援等が書かれており、将来の姿として、「国民健康保険制度に加入して、安心して暮らせる環境が整っています。」とあります。国保は市長が議会でも答弁された相互扶助ではありません。法律には社会保障と書かれ、相互扶助の言葉はありません。
国保税は、酷保税(残酷の酷)とも呼ばれています。
加入者は、高い保険税で悩まされ、その上医療を受ければ3割の自己負担です。こんな国は世界ではなく、ヨーロッパでは無料だそうです。
保険税を払えない世帯が増えてきています。桑名で5000世帯を超えています。これは、10世帯に1軒です。延滞金が高く本税を越えてしまう事態も発生しています。払える保険税に、安心して医療が受けられるようにするのが急務です。
昨年度の国保会計は3月定例会で補正されました。毎年基金に5000万円を積み立て、不足した場合は一般財源から法定外で拠出するそうです。5億円までもっていくそうですが、目的はよく理解できません。その後、国保会計で3億数千万円もの黒字が出るという報告がありました。1世帯当り1万円の引き下げも可能(1万8千余り世帯)であり、実施してもまだまだ余力があります。
 先ほど、減免制度が検討されているという事でした。
緊急に国の施策で離職者(派遣切りの方等)を中心に期間限定で減免制度が実施されるようですが、内容はよくわかっておりません。更には、低所得者の窓口負担の減免が国で検討されているようです。
 桑名市が率先して国保税の引き下げ、減免を行い、本当の(統計上だけではない)意味での「住み良さ日本一」を目指そうではありませんか。
 請願の採択に反対の方がおられれば、是非反対討論をお願いしたいと思います。
以上です。

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