【08.12.21】 １９日行った一般質問の詳細
２００８年１２月議会 一般質問
今日は、日本共産党の星野公平です。
連日、新聞、テレビで雇用問題が大きく報道されています。大変な事態であり、桑名市としても出来ることを行う決意を、今議会で表明されています。
この事態に隠れるように、先週の１２日には、国会で、憲法９条に反し、自衛隊をインド洋に派兵し、アメリカの報復戦争を支援する「新テロ特措法延長案」さらには、投機的な資金運用で自己資本を棄損した金融機関を、公的資金（税金）を使って応援する「新金融機能強化法案」が参議院では否決されたものの、衆議院で自公の３分の２以上の賛成で成立を強行しました。
戦争でテロはなくせません。平和的な話し合いや人道的支援が必要です。
今、雇用を守り、下請けいじめをやめさせる対策が重要なのではないでしょうか。
今議会聴いていますと、市長の教育に対する干渉とも取れる多くの発言、市長のマニフェストに対する質問に関係部長が答弁されるのがわかりません。気になりますのは私だけでしょうか。
来年４月から見直される「障がい者自立支援法」と「介護保険」の問題から質問します。
１、障がい者自立支援法と桑名市の独自策について
今議会多くの議員の方が障害者福祉の問題で質問されています。
私が議員になった２００３年４月に従来の措置制度から支援費制度に変わり、障害者自立支援法が２００６年４月に施行されました。障害者の生活に大きな負担を課せられ、人間らしく生きる権利を奪われています。この制度が始まった当初、障害者のいる家族の無理心中さえありました。障害が重度な程その負担が多くなる「応益負担」は、国が社会保障の理念を放棄したものにほかなりません。憲法と日本も批准を予定している「障害者権利条約」にも反します。
日本共産党は１２月に「障害者自立支援法を廃止し、人間らしく生きるための新たな法制度を」という政策提案を行いました。この内容は、７つの重要な問題点を解決しようとしています。
１、「応益負担」制度は廃止する
２、事業所に対する報酬を引き上げる
３、就労支援、「くらしの場」のあり方を権利保障の視点で見直す
４、障害のある子どもの発達を保障する
５、自立支援医療は元に戻し、拡充する
６、「障害程度区分」認定は根本的に見直す
７、地域生活支援事業へ国の財政保障を充分におこなう の７項目です。
現行の障がい者自立支援法をどう考え、特に「応益負担」についてどう思われますか。そしてこの新しい「提案」についてはどう思われますか答弁お願いします。
先月、障害者団体の方と市との話し合いに参加させていただきました。毎年行っているものです。今回２１項目にわたって要望が出され、回答に対する話し合いが行われたわけであります。ガソリン代助成の問題、桑名駅自由通路どうなるのか、外出支援制度の問題、福祉センターでの同姓介助のお願い、誘導チャイムの要望等々です。
その中で特に２点について確認させていただきたいと思います。
� ‐祿下圓�安心して入院生活が送れるように、ヘルパー派遣を認めてもらえるか。
�◆’樟�まひ等に精通している医師の派遣を市民病院、保健センター、福祉センターにできないか。 であります。
桑名市の福祉行政も障害者の声を真摯に受け止め、障害者にとって住みよいまちにしてほしい、桑名市として更なる独自策の作成を願っています。
２、介護保険の二重の危機にどう対応するのか
先の議会では、我が議員団の児玉議員の方から３つの質問をしています。
第３期事業計画の最終的到達点についてどのように評価されているのか、第４期事業計画はどのような方向性になるのか、国への改善要望を出すこと、です。
その後３ケ月が経ちましたが、介護事業者の経営難・人材流出と利用サービスの抑制の二重の危機に直面しています。介護崩壊、介護難民です。どう取り組むのか。
来年４月からの見直しについて、
国は、介護報酬３％引き上げを決めましたが、給与２万円増は明言されていません。保険料と利用料を軽減しつつ、国の負担引き上げが今必要ではないでしょうか。
介護度認定については、介護度認定システム改変が予定されています。
新システムは生活実態と比べて低い介護度が出ても、二次判定で是正することが困難な仕組みに変えられています。これは、介護認定の全国的な傾向を示す「統計指標」がなくなる事。聞き取り調査項目が８２→７４に減らされるからではないでしょうか。これらは、審査会の存在意義を低めようとし、申請者に不利な判定の多くがそのまま出ることになり、介護給付費の抑制につながるのではないでしょうか。利用者の視点を欠いた認定システム改変は中止し、再検討すべきだと思います。
桑名市において保険料の変更は行われるのでしょうか。
在宅高齢者福祉サービスの中に、「訪問理美容サービス」が行われています。理容組合の協力とボランタリー精神で維持され、高齢者から喜ばれていますが、ここでも介護度の変更により、サービスが受けられなくなるケースが発生しているようです。改善は行われないのでしょうか。
以上、国への対応、桑名市でできる事について、お聞きします。
３、健診に市民は満足しているか
先の議会でもこの問題について質問しました。
今回は、２点のみを質問しますので、簡潔にお答えください。
（１）受診率の悪い、今年からの、特定健診・後期高齢者健診・人間ドッグ
受診状況と今年度の見通しと今後の対策をお聞かせください。
（２）市民病院の積極的なかかわりについて、
今、自治体病院を抱える市町村は、その存立をかけて健診部門の充実を図ろうとしているところが幾つかあるようです。新生市民病院はどのように取り組まれるのでしょうか。
４、都市計画の見直しを
（１） 駅西土地区画整理事業
まず、先の議会で市長は、工事の地元説明会について陳謝されました。反省すべき点は、今後迷惑のかからないように改めて臨んでまいりたいと言われましたが、この事が現場には届いていませんでした。どういう事なのでしょうか。
・仮換地指定が進行中ですが、住民の方から県に、数件の不服審査請求が出されているようですが、対応はどうなっていますか。
・１５％以上の減歩で苦しめられている方が居る一方で、２２％以上の増歩の方が居られるようですが、言葉で納得できる説明をお願いします。
（２） 力尾区画整理
地区区計画の縦覧が昨日まで行われていました。
・何故病院や保育所、福祉施設等を規制するのか教えてください。環境に配慮したものにするなら別に規制の必要はないのではないでしょうか。
・先の議員の答弁で、進出予定企業は、非常に積極的だとの事ですが、昨今の状況から１ヶ月で、企業の取り巻く環境は大きく変わります。今の経済環境下で誘致は大丈夫なのでしょうか。
・貸したお金は返ってくるのでしょうか。
（３） 景観条例はどうなっているのか
私は２００４年６月議会で、景観条例について質問し、当時の部長は、出来るだけ早く検討したいとの答弁でした。県下の多くの市がすでに景観計画区域の指定を受けているわけですが、桑名市に景観条例が出来上がったときには、無秩序なマンションだらけでどうしようもなくなっているのではないでしょうか。
５、市長の「スピード」とは何かお聞きしたいと思います。
最後に、
市長が先の市長選挙でマニュフェストで掲げられました中で、スピードというものがありました。市長への要望を述べますので、スピードの意味をお答えください。
毎日８時から半までには庁舎に出られ、全職員の顔を見て欲しいと思います。そして時間があれば、庁舎内で市民と対話してください。市長に求められるスピードとは決済だと思います。職員を待たせてはいけません。１つの例として情報公開の申請から公開までの遅さも指摘されています。
以上で一般質問を終わります。