【08.08.06】 星野公平ニュースNo.76発行

「福田内閣」改造で国民はどうなるのか 

 福田首相が内閣を改造し、自民党役員人事では麻生太郎氏(超タカ派)を幹事長にしました。
閣僚や党役員の顔ぶれを変えるだけでは、国民に痛みを押し付ける自公政治の中身は変わりません。
今回の改造は、福田カラーで人心一新を理由に行われました。
福田内閣は発足いらい支持率が下がり続け、自身が主催した洞爺湖サミットでも回復できませんでした。
今度の内閣改造で目先を変え、支持率を引き上げたいという思惑があります。
閣僚の中身を見ると、増税派が主要ポストを占めていることが今後の消費税増税路線にすすむ予感をさせます。
福田内閣に国民が望む方向に政治を転換する意思がないことは、来年度の*「概算要求基準」や**「5つの安心プラン」を見れば明らかです。  

*「概算要求基準」 

来年度も、社会保障費が自然増するなかで2200億円削減する抑制路線を続ける方針です。

**「5つの安心プラン」

(1)高齢者政策では、高齢者の就労促進や、基礎年金の最低保障機能強化の検討など揚げていますが、「後期高齢者医療制度」については円滑な運営を、「療養病床」は削減政策を続ける方針です。

(2) 医療体制整備では、深刻な医師不足を解決するための医師養成数の増加や、産科医やへき地の医師の手当などへの財政支援を掲げています。

(3)子育て支援では、待機児童が多い地域で「自治体の積極的取組による認可保育所の緊急整備」の促進を明記し、保育園と幼稚園の一体型施設「認定こども園」の設置促進にむけ、「こども交付金」を創設します。同園は、公的保育制度の後退につながると懸念されています。 

(4)非正規雇用対策では、「ネットカフェ難民」に対して生活支援を行う。

(5)厚労行政の見直しとして、有識者会議を設置する。(座長は奥田氏予定)

これらが国民に安心をもたらすものではないことは、社会保障の機能強化のためとプランでいいながら、社会保障費の2200億円の削減を決めている所に表れています。
このような姿勢では、国民に安心がもたらされるとは思えません。

原水爆禁止世界大会の参加者からの報告会

  日時 8月11日(月)午後7時より1時間ほど
  
  場所 桑名医療生協 伊賀町診療所

今年も6月12日の平和行進(桑名から四日市まで)に始まり、7月には3回の69行動(原爆の落とされた6と9のつく日に核兵器廃絶と平和を訴える行動、桑名駅前で実施)を行い、多くの方から署名やカンパが寄せられ、2人を広島大会に送ることができました。参加者から生の報告をしてもらいます。

議会運営委員会の視察報告

7月29日、30日と千葉県船橋市と東京都多摩市の市役所を訪問し、両市での調査項目の内容について調査(当局からの報告と質問)してきました。

1、船橋市(調査項目:重要な計画の議決に関する条例)
各市町村では、総合計画をはじめ多くの部署で多くの長短期の計画が作成されています。その全容が完全に把握されていない(議会に報告されていない場合も)状況にあります。船橋市では1年かけて試行錯誤(各派から試案の作成)して条例を策定されました。桑名では短期間で条例を作成し、計画の中身について意見が言えるようになりました。今後は、計画を計画に終わらせず、実施状況のチェックをどのようにしていくのかが検討課題になってきます。

2、多摩市(調査項目:決算審査方法の改革、業績評価の導入)
多摩市では行政が事業評価(カルテ、診断書)を作成し、それを議会が評価します。議会は、決算報告に対して何をなすべきなのかを考えさせられました。桑名も報告書に対する質疑から、行政側に事業ごとの評価を出させ、全議員参加型で、決算に意見を出し合い、翌年度の予算編成に反映させていくべきです。現行の決算特別委員会のあり方の検討が必要になってきます。

審議会は公開のはずが  最初から非公開とは

第12回桑名駅西土地区画整理審議会は、この審議会を原則公開と決めました。ところが、第2回の仮換地指定を決めた6月10日の第13回審議会は、事前に非公開である旨の通知が流れました。
この事について、第13回審議会では何故非公開であるのかの議論が長時間されていることが分りました。
ある委員が、会議の公開・非公開を誰が決めるかの質問に、行政側は施行者側にあるといい、委員の主張はあくまでも審議会にあるという事です。
審議会の委員は基本的に選挙で選ばれた方であり、市会議員などと同等で身分と責任の重いものであります。
単なる行政の下請け・追認機関ではありません。行政の傲慢さに強く反省を求めます。

日本共産党桑名市議団は、住民の意見を軽視し、財源の見通しの無い桑名駅西土地区画整理事業には反対しています。


桑名駅西土地区画整理事業

―住民を馬鹿にしたような説明会 資料は事項書と地図の2枚だけー

桑名駅西土地区画整理事業の造成工事(先行街区)の説明会が、7月28日(月)午後7時から1時間余り、小野山の養泉寺保育園で行われました。説明は、所長による事業の進捗状況(仮換地指定の状況、残りは10月の審議会に計る。地区計画案は来年の都計審で)が5分と担当者の造成工事の説明5分で終了しました。
住民の知りたいのは、工事の概要・具体的内容やスケジュール等についての説明ですが、最初の説明にはありませんでした。

質問の中でわかってきたことは、
1、 土・日はやらない、雨天は中止する。
2、 時間帯は8時半から6時(ダンプは9時から5時)までとする。
3、搬入量は8000リューべ、ダンプ8―10台で1日8回転する。
4、 渋滞予測はできない。(住民の方が最も心配している事がら)
5、 陸橋の騒音問題は解決していない。(事務所は市に陳情しろと言ったとか)
等々で他にも側溝や道路の補修も要望されました。最終的には以上の事がらを盆(15日)までに文書で自治会経由で住民に報告することを約束しました。
多数の住民を集めて、説明会をするならば、最低話さなければならないこと、渡さなければならない資料があるはずです。事前準備の段階からお粗末なものでした。

少なくとも次の事は明らかにしていくべきです。
1、工事のスケジュール(工程表)の提示。
2、土の出し入れ(何処へどれだけ持っていき、何処の土をどれだけ入れるのか)。
3、土の安全性を保障する検査データの開示。
4、車の運行と騒音、粉塵、排ガス対策は最低出すべき。
5、地盤改良工の内容(この説明は必須のはず)。

9月議会は9月3日(水)から30日(火)まで

9月議会への請願・陳情の受付締め切りは、8月26日(火)までです。

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