【08.06.18】 昨日、議案質疑を行いました
最初に
４番目の最後の質疑者となり、重複などを避けるために原稿から一部変更になりましたが､とりあえず最初の原稿を掲載します。
今日は、日本共産党の星野公平です。
日本共産党桑名市議団を代表して上程になっています議案に対して総括質疑をします。
自然災害が世界各地で多発し、国内でも発生しました。また人の命を奪うような凶悪事件が連日報道されています。災害・被害に会われた方の冥福を祈ると共に一日も早い復興・復帰を望みます。社会的な貧困が問題視され、政治・行政の責任が問われています。このような災害・事件・事故のたびに国内の政治的重要課題が埋もれてしまい、責任問題を含めて尻切れトンボのような状況で終始する事が多くあります。
しかし、今議会にも上がっている請願「後期高齢者医療制度」の廃止の問題に対しては桑名市民の意思を、はっきりと国に言っていこうではありませんか。
市長の今定例議会の提案説明にあった市政に対する発言内容と、提案のあった１８議案中８議案について質問いたします。
１、市長提案説明の前段の現在の市政の情勢等について
企業誘致の推進に関して
市長は、「地域経済の活性化のため積極的に企業誘致を進め・・・引き続き、企業誘致の推進に取り組んでいく」と言われました。一昨年に策定した「総合計画」や下位計画の「都市計画マスタープラン」に書かれている通りでありますが、企業誘致について市長に若干の質問をさせていただきます。
まず、「何のために企業誘致するのか」という問題です。一般的に税収を増やす為だと言われています。三重県では亀山へのシャープの進出といういい事例があります。企業誘致で自治体は一体どうなるのか。県・市で多額の誘致のための税金（何十億円も）が使われています。自然が破壊されて猿の居場所も無くなりました。雇用や住宅問題も思ったほど地域に貢献していないようです。桑名市は亀山市の現状を調査されましたか。是非教訓にしていただきたいと思います。現在１７００名の従業員が働いているといわれる「富士通」の多度工場、近々関東から３００名移って来るといわれていますが、「富士通」は地域経済の活性化にどのように貢献していますか。
環境アセスメントが行われている多度力尾の誘致・開発は、環境破壊を伴わないのか。現在までの進行状況はどうなっていますか。「都市計画マスタープラン」にある企業誘致に伴う人口増１万人に桑名市は対応できるのでしょうか。お答えください。
既に事業者が決まっているという噂もある多度力尾地区は、過度な誘致合戦に巻き込まれていませんか。現企業等誘致促進条例の奨励金、年間１億円、３年までの変更は無いでしょうね。
インターチェンジ周辺には何を誘致しようと考えているのかお教えください。
２、議案６８号 専決処分の報告及び承認を求めるについて
まず、４月からの「後期高齢者医療制度」による国保への加入・脱退や新しく他の保険から国保に加入された世帯数・人数についてお教えください。
５月に仮算定に基づく１回目、２回目の納税通知書が出されました。仮算定といいながらも明らかな重複･過重徴収が見られました。（具体的に言えば、世帯主が主な生計者で、７５歳以上で「後期高齢者医療制度」に移り、奥さんが７５歳以下で国保に残った場合です。）６月１５日発行の「広報くわな」にもお知らせが載りましたが、真摯な謝りがありませんでした。そして世帯主が国保から抜け、残った人の国保税が世帯主の口座から引落されるのには違法性がありませんか。納税義務者が世帯主だといっても了解が要るのではないでしょうか。
次に今回の市長説明にないのですが、税率区分の変更に伴って、上限（限度額）の変更を行っていることです。現行、医療分５３万円から医療分４７万円と後期高齢者支援分１２万円合計５９万円と６万円上がっていることです。（介護分は９万円のまま）まずは上限（限度額）値上げの根拠をお示しください。これに対して、国保運営協議会の意見は聞かれましたか。本来の機能をはたしていますか。増税になり、国保会計の補正が必要なのではないでしょうか。
更に、６５歳以上の加入者の１０月からの年金からの引き落としが行われようとしています。これは後期高齢者医療制度の保険料と同様、お年寄りの虐待ではないでしょうか。高齢者はこの事にも怒っているのです。
最後に何故、専決処分されたのか、根拠をお示しください。
３、議案６９号 平成２０年度桑名市一般会計補正予算（第１号）
歳出（Ｐ１２）款７商工費、項１商工費中、商工業振興事業費
（桑名駅前公共複合施設周辺修景事業費） ２１，０００千円について、
｢何を考えてこんなのに税金を使うのか」と市民から質問を受けました。夜暗く、怖くて、不安な道は、桑名市内にたくさんあります。今この事業が急を要するものなのでしょうか。暗く、怖くて、不安な生活道路を明るくするのが先ではないでしょうか。出所が税金ではないといえ、宝くじは庶民の夢です。納得できる使い道があるのではないでしょうか。
桑名駅前は、サンファーレの完成によってどうなってきているのか。何故、サンファーレ内でシャッターが降りている店が多いのか。その分析が先ではないのか。魅力ある商店街づくりをどのようにしていこうとしているのか。よくわかりません。事業の経緯・必要性・期待される効果についてお答えください。
４、議案７１号 桑名市ふるさと応援基金条例の制定について
条例の文言中、２点について質問します。
「基金に属する現金は、金融機関への預金その他最も確実かつ有利な方法により保管しなければならない。」
「基金に属する現金は、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に代えることができる。」
有利な方法とは、考えられる有価証券とは何か。
せっかく頂いた個人からの寄付金を、有効活用を決定する機関がどうなるのか条例にはありません。処分という行政用語に抵抗がありますが、応援基金を有効活用するためには、市民と行政による委員会を作ってやっていってはどうなんでしょうか。これは��の質問です。
５、議案７２号 桑名市市税条例の一部改正について
第４７条の２の特別徴収について、これは重要な問題ですが、市長の説明にはありませんでした。省略した理由を説明してください。市長にお願いします。来年の１０月から６５歳以上の高齢者の住民税を年金から天引きしようとする条例改悪であります。誰か天引きを申請している人がいるのですか。介護保険料、所得税、後期高齢者医療制度の保険料、更には先程の国保税と続き、来年は住民税をと、何でも年金から天引きするとは何事ですか。何故、特別徴収を行うのか。お答えください。
これもまた高齢者の経済的虐待にあたります。
６、議案７５号 桑名市養護老人ホーム条例の一部改正について
この条例の一部改正（？）は、なぜ改訂と呼ばないのか。
桑名市養護老人ホーム（清風園に）指定管理者制度を導入しようとするものです。１０月には、調理部門の民間委託が決まっているそうです。何故、直営で継続できないのか。５０年以上におよぶ市の行ってきた旧養老院の実績は、何だったのですか。指定管理者制度にする必要性・目的・効果を問います。数値があれば具体的にあげてください。
また社会福祉協議会に限定して、導入しようとする根拠をお答えください。
特別な資格を要する人は職種別に何人必要なのですか。
７、議案７６号 桑名市宅老所条例の一部改正について
比較的元気な高齢者が安心して集まって楽しく一時を過ごせる場所が宅老所ではないでしょうか。
現在市の補助によって作られた宅老所はいくつあり、利用状況はどうなっているのでしょうか。補助金の対象は、各地区自治会連合会、各地区社会福祉協議会等となっていますが、この２つ以外にはどのような管理運営団体があり、また考えられますか。
８、議案７９号 工事請負契約の締結について（西桑名幹線雨水管路施設工事）及び 議案８０号 工事請負契約の締結について（香取ポンプ場機械設備工事）
５月１６日９時３０分より、大きな（３億円以上もする）入札が３件行われました。そして３様の結果が出ました。
１つは入札不調。応札者なしです。これは議案にありませんので私は質問できません。一般質問される方に真相の究明をお願いします。
１つは４社参加のために６７％の最低制限価格で水谷建設が落札しました（議案７９号）。も う１つは５社参加のために最低の価格を出した業者が失格となる事例です（議案８０号）。
２００７年５月から導入された「変動型最低制限価格制度」に幾つかの疑問があります。自ら最低制限価格の予測がつかないとか、有効な入札が５に満たない場合は予定価格の６７％をもって最低制限価格とすると言っていることです。見解を求めます。また最低制限価格が市場における実勢価格を反映するという考えはどういう事ですか。おかしいと思います。
自ら積算して部長判断等で作った予定価格から最低制限価格を想定できないというのは行政の怠慢ではないでしょうか。
この「変動型最低制限価格制度」は本当に最良の方法なのでしょうか。
最低価格を出している業者が失格になった理由は、検証されましたか。この業者が期待される工事が出来ない理由は見出せましたか。
この「変動型最低制限価格制度」市民に説明がつくのでしょうか。どのように説明すればいいのでしょうか。
安ければ良いとは言いません。しかしながら市民の皆さんのお金（税金）を預かって仕事をしているのです。１円でも安く、安全に仕上げる事が求められているのではないでしょうか。