【08.03.13】 今日、一般質問をしました。
国は、「高齢者医療制度」を新設して、お年寄りの方の負担増と治療制限を強要しようとしています。そして桑名市では、お年寄りへの幾つかのサービスを低下させようとしています。
「高齢者医療制度」で受けられる医療はどうなるのでしょうか。
１、「後期高齢者診療料」が導入されます。複数の病気を抱える患者を担当する医師を一人に限定し、複数の医療機関を受診させないようにします。「後期高齢者診療料」は、（検査、画像診断、処置、医学管理を含んで）月一回６０００円の定額制です。７４歳以下の糖尿病や高血圧などの「生活習慣病管理料」より低く設定されています。いくら検査や治療をしても同じ額と言う上限をつけることで、必要な検査などが出来なくなる危険があります。
２、終末期医療では、「後期高齢者終末期相談支援料」をつくり、７５歳を過ぎれば積極的な延命治療を行なわなくていいという事であります。
３、入院については、「後期高齢者退院調整加算」等を新設し、できるだけ病院にいさせないようにするものです。
７５歳以上の方の医療にはお金をかけないと言う「姥捨て山」の制度がはっきりしてきました。
一方、桑名市は、
� 〆濛陲裡沓虻舒幣紊旅睥霄圓妨什潴砧粗�浴券を１ヶ月５枚発行しているのものを３枚に減らそうとしています。この制度は、桑名市高齢者入浴扶助サービス事業として行われています。目的は、「在宅の高齢者に対して、入浴扶助サービスを実施することによって、高齢者の外出の機会を増進し、社会との交流を促し、高齢者の健康保持を図ること」としています。「七里のわたしゆ」は１回１枚、「元気村」と「永楽の湯」は１回２枚で利用できるもので、本人の申請により直接配布されております。もし月３枚になると、「元気村」と「永楽の湯」には月に１回しか行けなくなります。お年寄りの数少ない楽しみまで奪って桑名市は何をしようとしているのでしょうか。
更に、
�◆￣慄麺�料駐輪場 ７０歳以上の方の利用が有料になります。
もともと公表されていませんでしたが、７０歳以上の方で先程の無料入浴券を持っている人は駐輪場が無料でした。これが廃止になるそうです。お年よりは自転車に乗るな、外出するなと言う事なのでしょうか。余りにも酷い仕打ちではないでしょうか。
国の悪政の防波堤になるのが地方自治体の役割だと思っています。これでは国の悪政に追い討ちをかけ、高齢者の方の生きる望みを奪うものではないでしょうか。
どうしても、「高齢者医療制度」の診療内容が言いたくて、前文が長くなりました。
そのような中で、事故は起こったのです。
一般質問に入ります。
１、踏切事故 ８７歳の老女の死
２月１５日に桑名駅北の踏切で、老女がＪＲ関西線の電車にはねられ死亡しました。
安心・安全なまちづくりが言われる中、以前から危険が指摘されていた市内の踏切で、社会的弱者である老人が無残な死に方をされました。安心・安全に通れるように弱者の目で見た、地域を上げての取り組みが必要ではないでしょうか。
同じ社会的弱者である障害者の方からは「障害者にとっても他人ごとではない。ゆっくりとしか渡れないお年寄り、車椅子の人には危険な踏切です。前から指摘されていました。整備が不十分でガタガタになっているところもあります。行政や鉄道関係者は誰もが安全に渡れるように早急に対策を打つべきです。」という意見をもらいました。
市長の言う「安心・安全なまちづくり」とは、地震と防災だけですか。
日本共産党は毎年市に予算要求として要望しています。
１、狭い踏切で歩道のないところには歩道を設置すること。（土木課）
【回答】鉄道事業者が、踏切の増幅・増設については、難色を示しています。また、踏切工事については、莫大な事業費を要するため、慎重な考えが必要です。
２、JRの踏切は列車が来なくても遮断される時間が長く、円滑に通行できるようJRに直接改善
を申し入れること。（商工課）
【回答】踏切遮断時間に関する問題は、全国的な問題であり、組織として改善を申し入れる方が効果的と考えられる為、桑名市が加入しております三重県鉄道網整備促進期成同盟会関西本線部会においてJR東海�蠅紡个掘⇒徊召魴兮海靴討い�ます。
これで安心・安全は確保できるのでしょうか。
２、駅西土地区画整理事業
（１）第１２回審議会（１２月２０日）の中味について
前回の桑名駅西土地区画整理審議会は、１２月議会開催中の１２月２０日に行われました。
当日の審議会の議事録に基づき内容について３点について質問します。
�＿餤諜�則に関して
審議会会議規則の改正がなされ、審議会は原則公開で、傍聴者数は１０名になったようです。ただし、傍聴できる人は、地権者とそこに同居している親戚に限定されているようです。
事務局の最初の提案は原則非公開、会長が認めたときは公開する。傍聴は５名だったようです。
何故この様になったのか説明してください。事務局説明では、委員の方に自由闊達な議論をしていただくために非公開にしていたとか、公開すると意見が言いにくいためとか説明していますが、全く民主主義を疑う答弁です。税金で行なっている事業であり、関心のある市民には全員傍聴可能とすべきではないでしょうか。
会議規則は審議会の意見を聞いて市長が定めるとなっているそうですが、市長は詳細をご存知ですか。
��第１回仮換地指定について
どの様な説明をなされましたか。仮換地指定されたのは全体の何％ですか。総面積と総地権者数に対してお答えください。
「個々について審議するのではない」と事務局が発言していますが、これはおかしいのではないですか。代表の委員が個々の換地を正当か見て、意見を述べ、判断するのだとお思いますが如何ですか。
��審議会委員の選挙に関して
委員の数が地区によって偏りがあるという意見が出ましたが、どう思われますか。最初の選挙のときは行政が、地区の有力者と思われる方に立候補のお願いをしていたようですが、今回この発言に対してどのように答弁されましたか。
（２）第１回仮換地指定された先行地の事業計画はどうなっており、スケジュールはどうですか。次回の審議会はいつ頃になり、残りの仮換地指定はいつ頃行なわれ、最終的にいつ頃完了する予定かお教えください。
（３）地区計画は可能か
今年になって、地区計画の説明会が行われていますが、当初通りいけそうですか。
駅西口直近ゾーンでの高さ制限や、屋外広告物に関して異見がでていると聞いていますが、どの様に対応していかれますか。今までのまちづくりの会での検討は何だったのですか。単なる行政主導の計画だったのですか。誰が案をまとめたのですか。
（４）地区内に違法建築物があると言う噂がありますが、幾つあり、具体的に示してください。また何に違反しているものでのか、対処はどう考えていますか。お答えください。
３、都市計画マスタープランと緑の基本計画
桑名市都市計画マスタープランについて
一昨年策定された「総合計画」に基づいて「都市計画マスタープラン」と「緑の基本計画」の素案が作られました。地域別の構想もかかれ、まちづくりの基本方針となるもので、緑地の保全や緑化の推進をどうしていくか皆で考えていかなければなりません。
これらの作成の方法、決定する方法はどうなっていますか。
２月中旬までパブリックコメントが募集されましたが、何件あり内容はどうでしたか。
今後の決定までのスケジュールをお聞かせください。
中味について質問します。
「都市計画マスタープラン」
１、観光客の受入れ基盤を整備するのか
先の議員の質問にもありましたが、具体的にどの様な事を考えておられますか。
２、地域の環境は、自ら守り良くするとは
官から民への押し付けではないか。
３、拡大想定人口の考え方（１２０００人増える理由と総合計画との関係）
１５０ｈａは何処なのか、多度力尾の区画整理地域がメインだと思われるが、基の資料は、区画整理組合のものではないか。環境アセスメントの状況はどうなっているのか。企業誘致が上手くいかなければ破綻するのか。
誰が主導しているのか。民間開発ではないのか
４、工業地などの市街化区域への編入について
どの程度を予定しているのか。
いずれにしても、「都市計画マスタープラン」で一番気になるのは都市計画図の用途指定・色塗りです。慎重な作成が要求されます。
「緑の基本計画」
「水田や樹林地などは、集中豪雨など自然災害を軽減する緑として適正な管理が必要です。」と述べられています。市街地のミニ開発などで市内の緑が無くなっているのが現状です。この点を十分踏まえて計画策定をお願いしたいと思います。
１、緑地率とは、本当に緑の率なのか。 公園化率であり本来の緑の率ではないのではないか。例えばヨーロッパの何処かでは家庭にある木でも、重要なものは切るのに許可が要るそうですが、それ位、開発される方住民の方の意識の向上が必要ではないでしょうか。
２、みどりバンクの具体的なイメージは
３、風致地区・緑地保全地域・特別緑地保全地域は具体的にどういう内容で、何処を予定し、現実に可能なのか。
４、計画推進の連絡調整会議とは、どの様なもので、どのように運営していくのか。権限はあるのか。
４、地球温暖化対策
今年は夏に洞爺湖サミットがあります。グローバルに地球環境について考えなければなりません。いま人類の生存を危うくするところまで環境は深刻になってきています。
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出による地球温暖化の影響は、極地での氷の融解、海面の上昇、熱波の多発、干ばつと豪雨、多くの生物種の絶滅の危機など、世界各地で深刻な形で現れつつあります。二酸化炭素の排出をうまく抑制したとしても、あと１００年で地球の温度が２度上がるのは避けられないといわれます。
地球温暖化は、太陽からの日射で、地球の表面の温度が上がり、本来ならその熱が宇宙空間へ逃げていくのですが、二酸化炭素などの温暖化の効果を持つ気体が増えると、地球を覆ってガードする役目をして、熱が逃げていけなくなってしまいます。そのため地球の温度が上がるのは知っておられる通りです
２０世紀の資本主義の経済・産業活動の広がりの中で、大量生産・大量消費・大量廃棄が行われて、温暖化がもたらされたといわれています。
１９９２年に「国連気候変動枠組み条約」が作られ、１９９４年に発効し、それに基づき１９９７年に「京都議定書」が定められました。先進国全体で１９９０年比５％以上の削減を目標とされました。国連のパン事務総長は、「いま行動を起こさなければ重大な危機に直面する、ビジネスには基本ルールが必要だ」と言って、大企業にも忠告をしています。２００７年１２月インドネシアで開催された会議では、２００９年を交渉期限として温室効果ガスの削減目標と対策を検討する行程表が決められましたが、具体的な数値目標を書き込むことはできませんでした。これは、アメリカ、日本、カナダが邪魔をしたからです。他方、欧米諸国は、企業との協定、規制により大幅削減に踏み出し、途上国も中国を含め行動を開始する方向に大きく舵をきりました。
日本政府には、「京都議定書」の議長国として、地球環境を守るという国際的責務を果たすことが、今、強く求められています。
このあたり時間の関係で一部省略しました。
二酸化炭素を例に取れば、国内では１５０の事業所で５０％以上が排出されていると言われています。私たち一人一人は非常に小さなものですが、何ができるのか考え、実行していかなければなりません。
桑名市としてどのように対応していくのか。
市民としてできることは何なのでしょうか。
県が主導している「ごみゼロ」は上手くいっていないようですが、市としてどう考えられますか。
具体的温暖化対策があれば、示してください。
以上で一般質問を終わります。簡潔で分かりやすい答弁をお願いします。