【07.01.11】桑名に高層マンションはいらない

市(駅西まちづくりの会)が講演会「まちづくりルールの必要性について」を開催

(くわな駅西まちづくりニュース2006年12月第43号より)

桑名駅西地区では、「駅西まちづくりの会」において、より住みやすいまちにするために、まちづくりのルールである地区計画を検討しています。そこで、まちづくりの専門家で、桑名駅西地区まちづくり委員会の委員長でもある浅野聡先生をお招きして、まちづくりのルールによって、どのような住みやすいまちができるのか、他地区の事例を交えながら、ご講演をいただきました。
講師  浅野 聡
三重大学大学院工学研究科建築学専攻 助教授
[研究分野]
都市計画、都市設計、協働型まちづくり

地方都市の中心市街地において、近年、高層マンションの建設に伴い、地域住民の居住環境上の大きな問題となる事例が増え始めている。

■伊賀市の事例■
旧上野市街(上野天神祭のだんじりの巡行ルート沿い)の高さ43mの高層マンション建設計画に対し、地元自治会長らが反対署名を市長に提出。さらに、高さ変更を求め裁判を起こし、津地裁にて高さ20m以下の仮処分が決定。その後、事業者は名古屋高裁に抗告したが棄却されたため、事業者から高さ20mが提案され和解した。

■松阪市の事例■
 松阪城下にある四五百森(よいほのもり)の7階建マンション建設計画に対し、住民が署名など反対運動を行い、6階建ての高さに変更。それをきっかけに、住民が主体となって、松阪城跡周辺地域を6地区に分け、高さ制限などの地区計画素案と要望書を市長に提出。その後、地区計画が都市計画決定。

高層マンション事例から学ぶこと
(1)地域住民がたちあがったこと
   自分たちのまちの居住環境を守るために立ち上がったこと

(2)行動を起こして成果を獲得したこと
   そして行動した結果、市とも連携して、高層マンションの高さを下げるなどの成果を獲得したこと

(3)「まちづくりのルールづくり」へ展開させたこと
   その後、地域住民は、今後も同様な問題は起こりうることに気づき、第2の事例の防止に向けて地区計画策定などといった「まちづくりのルールづくり」に展開させていったこと
   
(今年度より、伊賀市と松阪市は共に景観計画の策定に取り組み始めている)

後半は、「地区計画のポイント」や「桑名駅西地区のよさを活かすまちづくりへ」で省略します。

桑名市もやるものです。行政がこのような講演会を開いてくれましたので、紹介しました。
なお、桑名市も年度内に景観法の景観行政団体に手を上げるとの事です。

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