【05.10.06】定例市議会終わる
星野公平の議案に対する反対討論
２００５年第３回定例会に上程されました
議案第１１３号平成１７年度桑名市一般会計補正予算（第３号）、
議案第１１６号平成１６年度桑名市一般会計並びに各特別会計歳入歳出決算の認定について、
議案第１１８号平成１６年度桑名市水道事業会計決算の認定について、議案第１３０号工事請負契約の締結について（桑名駅北駐輪場整備工事）
の４議案に対して、日本共産党桑名市議団を代表しまして反対討論を行います。
３ヶ月に１回行われる定例議会の中で９月議会の最大のテーマは「一般会計並びに各特別会計歳入歳出決算の認定について」だと思っています。ところが、残念ながら本会議においては、決算についての質疑がほとんどありませんでした。私はこの理由についてちょっと考えてみました。一つに今回は、合併後最初の決算で期間が４ケ月で解りにくい。二つには決算書が予算と使用金額が節の区分では分類されているが、費用細目では列挙されておらず解りづらく、別冊の「主要な施策の成果」でわかるだけです。誰もが見て解かる決算書によって議論できるよう決算書の改正をお願いして、反対討論をさせていただきます。
１、議案第１１３号平成１７年度桑名市一般会計補正予算（第３号）
次の二点を指摘し反対討論とします。
ａ）総務費中の「事務量・定員管理調査費」
前回、旧桑名市で同様の調査が行なわれましたが、実情を見れば、慢性的な人手不足を正規の職員で補うことなく不安定な身分の職員で補い人員の削減などを実施しました。こうした事にきちんとメスを入れる調査が必要です。それには実情がよくわかる職員が自ら調査することです。これが真の改革の一歩ではないでしょうか。安易に外部に委託する事に反対であります。
ｂ）教育費中の「学校給食事業費」
中学校給食の早期実施は、多くの保護者の方たちが待ち望み、私達日本共産党議員団も実現に向けて取組んでまいりました。しかし今回桑名市が提案してきた中学校給食は進め方でも内容面でも多くの問題があります。検討委員会で食育の観点が強調されていたにかかわらずデリバリー方式で行なうと言う事は主旨に合わず、地産地消を進めると言う農林水産事業の観点からも逸脱するものです。弁当注文方式がいきづまっていることは、全国の事例からも明らかです。学校給食は、義務教育段階における総ての児童生徒の心身の健全な発達を願い、将来の日本国民の食生活の改善に大きく寄与するために、その拡充を図るという意義を持っています。本来の学校給食の実施を求め、今回の方式には反対であり、この補正予算を認めることは出来ません。
２、議案第１１６号平成１６年度桑名市一般会計並びに各特別会計歳入歳出決算の認定について
ａ）まず、平成１６年度一般会計歳入歳出。
１点目、同和事業について。
同和事業は法が切れて終結すべきでありますが、桑名市では人権の名のもとで、事業の終結を図るどころか、実質的に継続されております。使われているお金も、同和関連で集計してみますと非常に大きな金額になります。議会費、総務費、民生費、衛生費、商工費、土木費、教育費など、各所に見られる人権啓発費の効果は不明であります。民生費、同和総務費は住宅新築資金等貸付事業特別会計への繰り出し金や各種団体事業費補助金などで１億円を超えています。質問しますと、年々減らすということでありますが、効果も明確でなく、きっぱりと廃止すべきだと考えます。総務費、人権センター費中、啓発事業費。民生費、同和総務費、隣保館費、保育所費中、人権保育推進事業費。土木費、小集落改良住宅管理費。教育費、社会教育総務費中、社会人権同和教育推進事業費。教育費、教育集会所費中、社会人権同和教育指導員活動費等々、同和、人権の項目はたくさんありますが、これらの費用についても内容、効果が明確でなく、削減するべきだと考えます。
さらには、隣保館につきましては、何度も何度も私たち指摘しておりますけれども、団体が事務所として長期にわたり常駐しておる異常事態を早期に解消すべきです。当局の答弁はいつも早期の解決を約束していただきますが、一向に改善がなされておりません。
２点目、自衛官募集事務費。
憲法上認められていない自衛官の募集業務を市で行なうことは違法行為ではないでしょうか。現在、自衛隊はイラクに派兵されており自衛官の命の安全は保障されていません。その様なものに市が協力する必要は無く反対します。
個人情報保護法が制定されている中で、自衛官の募集のために名簿を市が作成し提出することは行き過ぎであります。
３点目、第二名神ライトアップ事業費。
第二名神ライトアップに桑名市が負担しなければならない理由が明確でありません。道路設置者か道路管理者が負担すべきものであります。
４点目、桑名駅西土地区画整理事業費。
地元の方の不安が強い中で、減歩、精算、換地などの事業の肝心なところが不明瞭であります。見通しがはっきりしない長期にわたる事業であります。予算の見通しも無く、巨額な費用を投じる事業には反対をするものであります。
ｂ）次に、特別事業会計です。
�（神�１６年度桑名市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算。
これは繰入金が74,017千円と毎年１億円近い費用が一般会計から繰り入れられます。この点について非常に問題です。国への償還金を賄えない事態を洗い直すべきではないでしょうか。借り入れをしている方の生活実態をしっかりと見て、返済計画をもって特別会計への改善を図るべきであります。
�∧神�１６年度桑名市福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算。
依然として返済状況が悪く、詐取事件については解決の方向で努力をしておられますが、チェック機能をきちんと果たし、事業の集結が求められています。
以上のことにより、平成１６年度桑名市一般会計並びに各特別会計歳入歳出決算の認定については反対といたします。
３、議案第１１８号平成１６年度桑名市水道事業会計決算の認定について
県水であります北勢水道用水供給事業からの入水費について反対します。本会議でも質疑をしましたように同じ水でありながら、県の都合により価格が違うのは納得できません。実にトン当たり２倍の差があり、年間１千万円以上の浪費になります。ここに旧長島町の高い水道料金の原因もあります。県言いなりの水の価格設定には理解が得られません。従いましてこの決算の認定には反対します。
４、議案第１３０号工事請負契約の締結について（桑名駅北駐輪場整備工事）
日本共産党市議団は、住民に更なる負担を押し付ける駐輪場の有料化に反対すると共に、税金を新たに４億円も使う桑名駅北駐輪場建設工事は、無駄な公共投資だと指摘して反対してきました。
今回、工事請負契約の締結をするわけですが、問題が多い設計であり、契約を中止し、駐輪場建設そのものを再考すべきです。
桑名駅北駐輪場の施設が、建設企業常任委員会で初めて概略が公表されました。全くひどい建物です。まさに３階建ての大きな倉庫です。問題点をあげると、まず
第１に入り口と出口が同じで１ヶ所しかありません。ラッシュ時何百人の人が場内におり、パニックが起きたらどうなるのでしょうか。多くの人が１ヶ所しかない出口に押しかけます。非常口はありません。第２に半地下の１階の部分はミニバイク専用だそうですが、排ガスの対策がありません。換気扇も無く、中は密室で通気性が無く酸欠になった場合、人の命が保障されません。
第３にこの場所は大雨の時に、よく浸水するところで、バイクが水に浸かった場合桑名市が補償するのでしょうか。
第４に２階３階も完全な密室で、外部からは見られず、夜間溜まり場になったり、傷害事件、物取りなどの事件が起こる可能性を否定できません。
第５に建物が１へーベー当り１０万円と異常に高い値段になっています。これも本契約前の初めての公開であります。契約調達課と関連部門との間には、契約が行われてから１ヵ月後でないと積算の根拠となる費用の明細が公開されないそうです。そんな状況の中で私達議員は何を根拠にこの議案を審議すればいいのでしょうか。
以上５点を指摘しこの議案に反対します。
議案の採決の仕方について
テレビで議会の中継を見ていた方より、議案の採決がわからず、誰がどの議案に賛成・反対しているかぜんぜんわからないと言う意見を頂きました。確かに言われる通りで、改善が必要かと思われる終盤の議会でした。