【05.09.26】９月議会 星野公平の一般質問
前文
こんにちは。日本共産党桑名市議団の星野公平です。この夏もいろんなことがありました。総選挙では自民党が圧勝し、自公与党で三分の二の議席を獲得しました。自民党は郵政民営化だけを争点にし、国民から認められたといっています。しかし国民投票であるならば、得票率は小選挙区で４９％、比例区で５１％の賛否は５分５分で引き分けであります。国民は必ずしも郵政民営化に賛成ではありません。桑名市議会は郵政問題に関しては民営化には反対でなくともユニバーサルサービスの維持を求める意見書を提出しました。与党案で本当に大丈夫なのでしょうか。私たち日本共産党は、小泉郵政民営化は日米の財界の要求で、国民の不安と不便・不利益を増やすだけであると反対してきました。そして今、公約もしてない増税案、憲法改悪への特別委員会設置の案がでてきました。国政においても充分監視していく必要性を感じております。
又、４年に１回の中学校の教科書採用問題も世間を賑わせました。幸いに歴史を逆戻りさせ、あの戦争を賛美させるような教科書の採用は、教育委員会の関係者のご努力もあり、この桑名市ではありませんでしたが、今後とも他からの圧力も考えられ先の憲法改悪と合わせて注視する必要があります。
さて、新日本婦人の会が行なった今年の生活実態調査によりますと、政府などの景気回復の発表に反して、昨年に比べ生活が苦しくなったが７割、収入が減ったが６割を占めました。小泉内閣の構造改革で税金・社会保障費の負担感が大きくなっています。生活の中で何が心配かでは病気・健康が８１．９％、老後が７４．９％、子どもの就職・将来等が２７．７％となっています。桑名の市民の方の傾向も同様だと考えます。私は今回最初に病気・健康の問題から質問したいと思います。
１．安心できる医療について
１．安心できる医療について
病気になる前の健康チェック、健康診断の必要性は今更私が言うこともないと思います。行政当局もこのために各種の検診を実施していただいています。
ａ）基本健康診査について、基本健康診査の無料化は合併によるサービス低下の中で特筆すべき住民サービスの向上１つであります。
�〆８紊睫砧舛魴兮海垢戮�だと考えますが、来年度は如何ですか。
��基本健康診査等で集められたデーター（個人情報）をどのように管理し、活用されているのか説明ください。
�Ｄ纏圓任△辰燭茲Δ塀厳廛潺垢呂覆い�、確認されたかどうか教えてください。
ｂ）人間ドックの抽選について
�￣�募者が定員を上回った時に予算の補正は考えなかったか。
�⊃修傾�みが定員を超えたら抽選となっているが、住民にとって公平な抽選がなされたのでしょうか。
私は次の事実を確認し、この抽選は作為的に行なわれたと考えます。定員は１６００名となっていますが、初めから旧市町の予算で配分予定が決まっていたようです。したがって多度・長島地区は定員を上回らず、全員当選とされました。残りを桑名地区の応募者の中で配分するわけですが、国保加入者１０００人を優先して抽選し、他の保険加入者を残こされた枠の数で抽選されたようです。その結果、多度・長島地区の申込者は加入保険の種類にかかわらず、１００％当選となり、桑名地区の国保加入者の当選率は６７％、他保険加入者は４８％となっています。このような不公平が何故行われたのですか。
��申込書には加入保険の種類を書く欄はありません。申込者が国保であるのか否かの個人情報をどの様に、何故調べられたのでしょうか。
�ち完�人間ドックを受けられるように要請します。また急な募集であり、申し込みに遅れた方にも同様の措置を取られることを求めますが、如何でしょうか。
この問題については、応募の段階より時期・方法などに疑問を抱き当局に各種の要望をしてまいりましたが、今回このような事態が明らかになったわけでありますから、至急善処をすべきだと考えます。聞きましたところ、多度福祉課のみなさんは努力し、継続的に住民に働きかけ、ドック受診を進めてこられたそうです。この様なきめ細かな住民の健康に対するサービスが合併によって出来なくなってしまうことは、非常に残念であります。
これら関連し、住民サービスについて、市長の見解を求めます。
２．都市計画
２．都市計画
ａ）駅西土地区画整理事業について
前議会では住民の声も紹介し、駅西土地区画整理事業の見直し、都市計画道路の変更を提案しました。残念ながら変更の予定は無いとのことでした。今回再度、予算に関しての考え方、一千数百億円も借金を抱えた桑名市の財政の中で３００億円近いお金をどう捻出するのかをまずお聞かせください。
住民のみなさんへの個別面談のアンケート回収状況は６割と聞いています。本来なら全数の回収があって当然です。この低さはこの事業に対する無言の抵抗ではありませんか。また住民の方は減歩、清算、換地について納得しておられません。土地区画整理事業は合法であるかもしれませんが、住民の方の人権を無視したものではないでしょうか。あわせて現況と今後の予定・スケジュールと都市計画道路（蛎塚益生線）は実現可能なのかを簡単に報告ください。
ｂ）駅東の開発 新市営駐車場の管理等
駅東のマンションと駐車場の建設が着々と進んでいます。暑い夏の日、わがもの顔に大型のコンクリートミキサー車が市内を走り回りました。事故はなかったのでしょうか。民間マンションが桑名市の玄関口で桑名市のシンボルとなるのは一寸疑問です。市営駐車場について２点お聞きします。
�〔唄屮泪鵐轡腑鵑里燭瓩忙圓�多額の税金を使って駐車場を建築するのは正当性なのでしょうか。何故必要なのですか。�∋埀鎮鷦崗譴隆浜�について、一般駐車場の収入は市営駐車場事業特別会計に入れられ、マンション用駐車場の収入は一般会計に入れるようですが、その理由を教えてください。
ｃ）中央通周辺の開発について（県道 交通が危ない 広告物等について）
桑名駅周辺についで桑名の中心でもあります県道の中央通に多くの建物が無秩序に建ってまいりました。せっかく公的な機関が多く立ち並ぶ中で、葬式場が二軒向い合っているのには他から訪問者から疑問を抱かれます。桑名市には都市計画があるのか。これは桑名のビジョンの問題ではないでしょうか。
そして今交通の渋滞が問題になっており、商業ビルに入る車、出る車、直進する車でいつ事故がおきてもおかしくない状況です。交通の流れを考えた都市開発が必要ではないでしょうか。さらには各種の違法とも思える広告物が並んでいます。看板の大きさ、使われているケバケバした蛍光色、歩道・車道にはみ出した広告物、景観を損なうものです。管理は県だそうですが桑名市として条例で取り締まる意志はあるのでしょうか。
ｄ）マンション乱立と緑の保全（埋蔵物調査他）
今議会多くの方が「住みよさ日本一」を話されていました。これはご存知のように出版社が勝手に指標を選択し、数値化しランキングしたものであり、もしランクを上げようとすれば意識的に操作可能のものです。私は実際の感覚として桑名が住みよいところと感じられれば良いと思います。私が再三指摘しています無秩序な桑名駅周辺のマンション乱立（日照権問題だけでなく風害とかゴミ問題もまねきます）、ミニ開発（降雨時の排水が問題になっています）、大型店の市内への進出（交通渋滞が問題になってきます）で真の「住みよさ日本一」が実現されるのでしょうか。「住みよさ日本一」に対する当局の見解をお聞かせください。
今議会の補正に埋蔵物調査予算も上げられていますが、これも緑をなくす開発につながるものです。埋蔵物調査するために、まず緑を排除し更地にしてから調査するということです。ここにも自然環境の破壊があるわけです。自分達の業務だけを考えず、桑名市全体の調和を考え対処していただきたいと思います。さらに、最近、農地の転用・埋め立も目立ってきました。市街化区域であれば田圃をどんどん埋め立てていいのか、一度埋め立てた田圃は元にはもどりません。充分考えて開発を考えて欲しいものです。この二点も指摘しておきます。
３．入札問題
３．入札問題
桑名市発注の工事の落札率は相変わらず高いようです。
まず、�｜鵡臻瓢澪�は進んでいるのでしょうか。
�∩換饂毀吋�ンブズマン連絡会議が９月に発表した公共工事予定価格１億円以上の都道府県別の平均落札率を見てどう考えられますか
宮城 ７８．６ 長野 ８３．１ 滋賀 ８３．９
答弁お願いします。
公共事業をめぐる談合は、これまで何度となく発覚し、社会的事件として世論の批判を浴びてきました。この桑名市でも、談合情報がたびたび寄せられますがその都度、事実を確認できなかった、当局には調査権がないとしてうやむやに終わっています。
談合が何故悪いのかは、独占禁止法違反であるからです。そして高い落札率により余分な税金が支出されるところにあります。
最近の新聞は国と道路公団の橋梁談合事件が賑わせています。私は今、３つの疑問を抱いております。これについて関連部署からの答弁をお願いします。
�．灰鵐汽襪隼楾�業者との関係
これは、屎尿処理場に関する入札談合疑惑であります。
新聞によりますと中日本やアタカ等が公取の調査を受けたようです。これらの企業は桑名にも関係しております（桑名はプロポーザル方式であったそうですが）、コンサルと施工業者どちらが力関係で強いのか知りませんが、ここにも談合の温床があるようです。桑名市は、コンサル（設計業者）と施工業者に業務を分けて発注するケースが多いようですが、経費節減になるのなら一括発注も検討してはいかがでしょうか。一般的に、本来公共工事の設計・積算は発注官庁の職員が直接行うべきものであるといわれてきたが、最近は地方自治体にこの能力がなく民間設計会社に委託しているといわれていますが桑名市においては如何でしょうか。
�� 積算根拠をどうして明らかにできないのか
今議会で市営駐輪場の工事請負契約の締結が議案に上がっています。この件だけの問題ではありませんが、入札には市民の目から見てわからないことが多すぎます。予定価格の設定は如何に行なわれ、内訳の公表は何故されないのか。入札の場合の積算根拠は公表すべきだと考えるがどうですか。（この場合、企業のノウハウ・秘密事項等は、個人情報で守られるものではないと思います）
�� 実際に行なっている下請け業者は同じではないのか
この夏行われた学校の耐震工事は無事終わったのでしょうか。談合情報が飛び交った事件でした。工事は騒音や埃で近隣の方には迷惑をかけ、子ども達は遊び場を追われ気の毒でした。私は今の入札システムではどこの業者が取ろうとも実際に行なっている下請け業者は同じではないのかという疑問を抱いております。落札率については論外です。請負建設業者の商社化が進んでいます。どこの業者が下請けに入ったのか、当局は把握をしておられますか。
答弁は簡潔にお願いし、再質問の時間の保障をお願いいたします。