【05.05.09】今朝の街宣内容
１．介護保険改悪法案について
ＪＲ西日本の１００人以上の死亡者を出した事故の裏側で、４月２７日に介護保険改悪法案が衆議院の厚生労働委員会で、共産・社民の反対にもかかわらず、自民・公明・民主の賛成多数で可決されました。５月１０日の本会議で衆議院を通過し、論戦の舞台が参議院に移る予定です。
日本共産党は山口議員が�／畦祝謬詆佞瞭各�に伴い、従来の居宅サービスが抑制される��居住費や食費を全額自己負担とするなど負担が増えることを指摘して反対討論をしました。具体的には特養ホームから２万人のお年寄りが追い出される。そして評判の良かった調理、掃除、洗濯、買い物などの家事サービスが原則廃止になります。
介護保険制度は、年金や医療と並ぶ社会保障制度の柱です。社会保障とは、憲法の２５条に規定する生存権をふまえ、すべての国民に生きていくために必要な給付を保障し、負担は所得や資産などの負担能力に応じて求めています。私たちは安心して介護が受けられるよう国に主張し頑張っていきます。
２．国連のよびかけ
平和について、国連のよびかけ（５月８，９日を記憶と和解の日に）
国連総会決議が５月８，９日を第二次世界大戦の終結の日を記念にしようと呼びかけています。６０年前のこの日ベルリンが陥落しナチス・ドイツが崩壊しました。
「記憶」とは、ファシズム、軍国主義が引き起こした第２次世界大戦の悲惨さに目をむけ、各国が二度と侵略戦争を引き起こさないよう決意と体制を固めることです。そうしてこそ、分断や対立、矛盾があっても克服し、未来に向けた協力への「和解」を進めることができるということです。
ナチスを生み出したドイツは、戦後過去の侵略戦争を徹底して反省しフランスや旧ソ連と和解を進め、国際社会の理解を得ました。しかし日本は、戦後憲法９条で、「二度と戦争はしない」「戦力は持たない」と定め、国際平和秩序に貢献できる足場を築きましたが、アメリカによって自衛隊を押し付けられ、朝鮮戦争やベトナム戦争ではアメリカ軍の協力をさせられたが、自衛隊を海外で戦争させることはできませんでした。これは日本国民の世論と運動が、改憲の策動を食い止め、第九条を守ってきたからです。
しかしながら９条を変えようとする人たちは、自衛隊が海外で武力行使できるよう狙っています。靖国神社参拝問題、歴史教科書の検定問題等、侵略戦争を美化し、肯定する動きが続いています。これは日本軍の犠牲になったアジアの国の人々との和解に背を向けるものです。アジアと世界で強まる平和、協力の流れに逆行するものです。
いま日本にもっともふさわしい記憶と和解の行動は、国民の世論と運動で憲法九条を活かし、侵略美化の言動を克服することではないでしょうか。
（５月８日しんぶん赤旗「主張」より）